Noctuaのブースでは、アクティブノイズキャンセル(ANC)機能を搭載したCPUクーラーのデモンストレーションを見ることができる。現在開発中とのことで、まだ試作品の段階ではあるが、2015年Q1の発売を予定しているとのことで、いよいよ製品化が見えてきた感じだ。
ANCは、ノイズ源の音とは逆位相になる音を出すことで、ノイズ音を打ち消すという技術である。すでにヘッドフォンではANC採用製品が多数出ており、利用している人も多いだろう。CPUクーラーでの採用は、同社によれば「世界初」だという。
ブースでは、実際に試作品の音を視聴することができたのだが、確かにANCオフ時に聞こえていた「ブーン」というノイズがANCオンで小さくなることが分かった。ピークが出ている音を検出し、ANCではその周波数の音を打ち消しているそうだ。
CPUクーラーにはスピーカなど付いていないのだが、どうやってノイズを打ち消す音を出しているのか。同社はファンをスピーカ代わりにすることで、これを実現している。ファンのフレーム部分にコイル、そしてブレードに磁石が埋め込まれており、磁力で振動させることで打ち消し音を発生しているというわけだ。
また、新しいヒートパイプを使ったCPUクーラーのコンセプトモデルも紹介していた。このヒートパイプ、片側の端っこがサイコロ状になっているのだが、こうすることにより、CPUクーラーのデザインの自由度が増すのだとか。