積水ハウス、東芝、本田技研工業(以下、ホンダ)は5月21日、さいたま市に実証実験ハウスを建設し、ITやパーソナルモビリティなどの技術と、家庭、モビリティ、地域のエネルギー需給を総合的にコントロールするエネルギーマネジメント技術を取り入れた、先進の暮らしの検証を開始した。

さいたま市に建てられた実証実験ハウス

今回の実証実験で用いられるスマートハウスは、実際に人が居住できる2世帯住宅になっており、昼間外出している子世帯での太陽光発電の余剰電力を親世帯で使うなど、各世帯で生み出した電気やお湯の世帯間での相互供給が可能となっている。

また、ケーブルを接続せずに電気自動車への充電を行う非接触充電、EVに蓄電された電力の家・コミュニティへの供給、パーソナルモビリティを使いやすくした住空間づくりといった新たな試みを通じ、未来の暮らしを支える技術をリアルな環境で磨いていく。

今回、3社は生涯にわたって豊かに過ごせる暮らし、モビリティを含めた暮らしのCO2排出量をゼロとする2020年の暮らしを想定し、実際に人が住める戸建て二世帯住宅で、それを具現化する。未来の暮らしを実現する技術の確立と実用化を目指し、この実証実験ハウスを活用したさまざまな検証を行っていく。