同社が提供する新サービス「mineo(マイネオ)」の特徴は3つある。「高速LTEが使える」こと」「電話番号を引き継げる(MNP)こと」「スマホ端末のセット販売を行うこと」だ。ひとつずつ見ていこう。

日本でのMVNO利用者は携帯電話契約者数に比べて1割以下

mineoの特徴は3つ

まずは「高速LTE」。冒頭で述べた通り、MVNO事業者は大手キャリアの回線を利用してサービスを展開する。日本国内ではほとんどの事業者がNTTドコモの回線を利用しているのだが、今回ケイ・オプティコムはMVNO事業者として初めて、KDDIの回線網を使用している。au 4G LTEの回線網はもちろん、800MHz帯のプラチナバンドも利用可能だという。この回線速度は魅力的だ。なお、あえてNTTドコモではなくKDDIを利用する理由としては、「MVNO事業者のほとんどはNTTドコモを使っているので、KDDIの方が希少価値が出て得策だと考えている」からだという。

気になる月額の通信量は1GBまで。大手キャリアが7GBであることを考えると少なく感じるが、実際には7GBを使いきっているユーザーは少なく、1GBでも十分なケースが多いという。1GBを超過した場合は200kbpsまで速度が落ちるが、料金はそのままで利用し続けることができる。200kbpsというとさすがにLTEよりははるかに遅くなるが、それでもメールやLINEといったテキスト中心のSNS利用程度なら問題なく行えるレベル。また、どうしてもLTEが使いたい場合は、150円/100MBで追加も可能だ。

通話機能がいらず、データ通信だけできればいいのであれば、この月間1GBの高速LTEを月額980円で利用することができる。