ユキムは4月1日、イタリアのOpenItemが展開する「Carot One」ブランドのヘッドホンアンプ兼プリアンプ「FABRIZIOLO EX」とプリメインアンプ「ERNESTOLO EX」を発表した。FABRIZIOLO EXは4月5日発売で、ERNESTOLO EXは5月発売。価格はいずれもオープンで、推定市場価格は、FABRIZIOLO EXが35,800円前後で、ERNESTOLO EXが49,800円前後(いずれも税別)。

写真はノーマルモデルの「FABRIZIOLO」と「ERNESTOLO」

FABRIZIOLO EXとERNESTOLO EXは、2010年に発売された「FABRIZIOLO」と2009年に発売された「ERNESTOLO」の上位版(Exclusive Edition)で、日本専用モデルとして開発されたもの。

FABRIZIOLO EXでは、オペアンプをバーブラウン「OPA2065AP」に変更。また、真空管は、ノーマルモデルでは6DJ8/6922か12AU7が使用されていたが、スロバキアJJ製の「ECC802S」に変更されている。同様に、ERNESTOLO EXの真空管もDJ8/6922か12AU7からECC802Sに変更された。さらに、1台ずつ日本国内で真空管のバイアス調整と左右チャンネルのレベル調整も行われている。

なお、ノーマルモデルは、Exclusive Edition発売後も併売となる。ノーマルモデルとExclusive Editionの外見上の違いは、Exclusive Editionの真空管の周囲にヘアライ仕上げシルバーリングが配置されている点。

Exclusive Editionでは、真空管の周囲にヘアライ仕上げシルバーリングを配置

FABRIZIOLO EXのヘッドホンアンプ部の特性は、SN比が92dBで出力が3W、周波数特性が15Hz~100kHz(-1dB)となっている。プリアンプ部分の特性は、SN比が92dBで、T.H.D.歪み率が0.05%(10kΩ)、0.15%(33Ω)だ。入力インタフェースはRCA×1系統、3.5mmステレオミニジャック×1系統で、出力インタフェースはヘッドホン出力×1系統にプリアウト×1系統(いずれも3.5mmステレオミニジャック)。本体部のサイズはW67×D125×H80mm(突起部・真空管含む)で、別体化されている電源部のサイズはW50×D78×H33mm。

ERNESTOLO EXのパワーアンプ部の特性は、SN比が98dBでダイナミックレンジは98dB、出力は、15W×2(4Ω)/6W×2(8Ω)。T.H.D.歪み率は9W出力時が0.03%、4Ω負荷の11W出力時、6Ω負荷の8W出力時、8Ω負荷の6W出力時は0.1%となっている。入力インタフェースは、3.5mmステレオミニジャック×1系統で、出力インタフェースはスピーカー端子(RJ45端子:バナナプラグ対応)。

ヘッドホンアンプ部の特性は、SN比が92dBで、出力3W、周波数特性が15Hz~100kHz(-1dB)となっている。

プリアンプ部の特性は、SN比が92dBで出力3W、T.H.D.歪み率が0.05%(10kΩ)/0.15%(33Ω)だ。入力インタフェースはRCA×1系統、3.5mmステレオミニジャック×1系統で、出力インタフェースはヘッドホン出力×1系統にプリアウト×1系統(いずれも3.5mmステレオミニジャック)。本体部のサイズはW57×D125×H115mm(突起部・真空管含む)で、別体化されている電源部のサイズはW50×D78×H33mm。