撮影モードはオートからマニュアルまで12モードが用意され、天面のモードダイヤルによって切り替えを行う。

ユニークな撮影機能としては、1回のシャッターで構図や色合いに変化を与えた6枚の写真を自動的に記録する「クリエイティブショット」や、静止画と動画を同時に記録する「プラスムービーオート」、ウインクを検知して撮影を行う「ウインクセルフタイマー」などがある。また、長時間露光やインターバル撮影によって星空を美しく記録モードも備える。

操作面では「デュアルコントロールリング」と名付けられている新開発の操作系に注目したい。これは、レンズの鏡胴部に設けた2つのリングにさまざまな機能を割り当てることで、多機能を直感的に操作可能にする仕掛けだ。リングの1つはクリック感のない「スムーズリング」で、もう1つはクリック感のある「クリックリング」。この2つに、絞りやシャッター速度、露出補正などの操作を登録でき、さらに、背面のコントローラーホイールにも、感度やホワイトバランス補正などの機能を割り当て可能になっている。

ボタンに関しては、背面の右上にある動画ボタンとショートカットボタンの機能変更が行える。また、十字キーの中央にある「FUNC.」ボタンを押した際に表示されるFUNC.メニューの表示項目をカスタマイズしたり、自分にとって使用頻度の高い項目のみをマイメニューとして登録することも可能だ。

2つのコントロールリングに絞りやシャッター速度などの操作を割り当てられる

「FUNC.」メニューのカスタマイズ画面。不要な項目を非表示にできる

カスタム登録機能では、カメラの状態を登録でき、必要に応じて素早く呼び出せる

ISOオートは、その上限値を選べるほか、上がり方を3段階から選べる

これらの多彩なカスタマイズ機能を、自分の使い方に応じてきっちりと設定しておくことが本モデルの操作性を高める鍵といえる。

ポケットに収まる小型軽量ボディ。電源に連動したレンズバリアを新装備する

電源はリチウムイオン充電池。CIPA準拠の電池寿命は約240枚となる