説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「古いiOSを利用していますが、アプリは買えますか?」という質問に答えます。

App Storeで公開されているアプリは、動作をサポートするiOSのバージョンが決められています。たとえば、利用したいアプリがiOS 7以降しかサポートしていなければ、iOS 5やiOS 6では動作しません。そのようなアプリをApp Storeからダウンロードしようとしても、「このアプリケーションにはiOS X.Xが必要です」というダイアログが現れて失敗します。サポート対象とされるバージョンより新しいiOSへアップデートしないことには、目的のアプリを利用することはできません。

しかし、例外はあります。以前のiOSのとき初公開され、その後バージョンアップを重ねてきたアプリは、旧バージョンのインストールをうながされることがあります。アプリの最新機能/サービスを利用できないなど制限はあるものの、アプリを動作させることは可能です。実際、TwitterやFacebookなどのアプリ(最新版)をiOS 5.0のApp Storeでダウンロードしようとすると、「このAppの旧バージョンをダウンロードしますか?」とダイアログが現れ、旧バージョンのアプリへ誘導されます。

iOSはメジャーアップデートのタイミングで、動作対象の端末が変更されます。実際、iOS 6のときはiPhone 3Gが、iOS 7のときはiPhone 3GSが動作対象機種から外れました。そのような数世代前のiPhoneを使い続けようとすると、古いiOSのまま使い続けることになりますから、旧バージョンのアプリを入手できることは重要な意味があります。

動作対象外のiOSでアプリをダウンロードしようとすると、「このアプリケーションにはiOS X.Xが必要です」というダイアログが現れます

バージョンアップを重ねてきたアプリの場合、「このAppの旧バージョンをダウンロードしますか?」と表示され、そのiOSで動作可能なバージョンのアプリがダウンロードされます