セイコーエプソンは、スマートグラス「MOVERIO(モベリオ) BT-200」を用いて「古墳バーチャルガイド」の実証実験を実施する。実証実験は体験イベントも兼ねており、奈良県高市郡明日香村の石舞台古墳で2月22日、23日、3月1日、2日にスマートグラスの貸出を行う。

今回の実証実験は、奈良県明日香村、東京大学 池内・大石研究室、アスカラボと共同で行うもの。セイコーエプソンは4月24日発売予定の「MOVERIO(モベリオ) BT-200」を10台提供する。明日香村および東京大学は、AR(拡張現実)技術を用いて、古代飛鳥京をCGで復元する「バーチャル飛鳥京」プロジェクトに取り組んでおり、「MOVERIO」とAR技術を組み合わせた「古墳バーチャルガイドサービス」を提供する。

イベントは奈良県高市郡明日香村の石舞台古墳で行われ、希望者は無料で体験することができる。同サービスを利用することで、石舞台古墳にちなむ3体のCGキャラによるガイドが行われ、飛び出す3D映像で古代人と触れ合えるほか、360度視点で古墳の築造過程を仮想体験できるようになるという。

なお、今回の実証実験により明日香村は、シースルー型スマートグラスの利点や運用上の課題を評価し、バーチャル遺跡復元・観光ガイドサービスの実用化を検討していく方針。