今回試用することができたMac Proは、12コア、2.7GHzのIntel Xeon E5と、デュアルAMD FirePro D700、32GBのメモリ、512GBのストレージを搭載したカスタマイズモデル。CPUとGPUともに現在オプションとして選択できる最高の性能のもので、Apple Online Storeで購入すると90万円近くになる。まさにプロ中のプロ向けの構成だ。
間違いなくMac史上最強の性能だが、実際のところ、MacBook Proなどと比べてどのくらい速いのだろうか。そこで、ベンチマークソフト「Geekbench 3」を使って比較することにした。その結果は下表の通り。
| Geekbench 3によるベンチマーク | |||
|---|---|---|---|
| 機種 | CPU | Single-Core Score | Multi-Core Score |
| Mac Pro(Late 2013) | Intel Xeon E5(2.7GHz 12コア) | 3253 | 33257 |
| MacBook Pro 13インチ(Late 2013) | Core i5(2.4GHz デュアルコア) | 2958 | 6332 |
| MacBook Air 11インチ(Mid 2012) | Core i7(2.0GHz デュアルコア) | 2871 | 5844 |
| ※64ビット、マルチコアでのベンチマーク結果 | |||
ベンチマーク結果を見ると、MacBook Proなどと比べてマルチコアでの性能差が驚くほど大きいことが分かる。なお、Geekbenchのほかに、CINEBENCH R15でもベンチマークを計測してみたところ、次の表のようになった。
| CINEBENCH R15によるベンチマーク | ||
|---|---|---|
| 機種 | OpenGL | CPU |
| Mac Pro(Late 2013) | 74.89fps | 1521cb |
| MacBook Pro 13インチ(Late 2013) | 20.96fps | 262cb |
| MacBook Air 11インチ(Mid 2012) | 15.31fps | 245cb |
CPU、グラフィックスともにMacBookファミリーとは桁違いの性能だと言っても過言ではないだろう。
なお、動画素材を変換するのにかかった時間も比較してみたところ、次のようになった。
| 動画素材の変換 | |
|---|---|
| 機種 | 変換時間 |
| Mac Pro(Late 2013) | 28分 |
| MacBook Air 11インチ(Mid 2012) | 149分 |
| ※1時間32分の長さのフルHD動画素材を、解像度はそのままで、MPEG2からH.264/MPEG-4 AVCに変換 | |
ベンチマーク結果を見るとCPUパワーだけでも5～6倍高速だが、GPUを使用するような作業では、その差がさらに大きくなると予想される。映像編集や3DCG制作、音楽制作などを行うクリエイターなら、本機のパフォーマンスの高さは大きな武器になるに違いない。
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2.7GHzの12コアIntel Xeon E5と、デュアルAMD FirePro D700、32GBのメモリ、512GBのストレージを搭載している |
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アクティビティモニタでCPUの履歴を表示させたところ。縦に24スレッド表示されており、12コア24スレッドで動作しているのが分かる |
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Geekbench 3によるベンチマーク結果。Geekbench Scoreは、マルチコアが33257、シングルコアが3253という数値になった |
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CINEBENCH R15のベンチマーク結果。OpenGLが74.89fps、CPUが1521cbという数値になった |
