2006年に初代が登場してから、1~2年ごとにマイナーチェンジを行いつつ進化してきた「Mac Pro」。その最新モデルが遂に登場した。

新型Mac Proは、内部アーキテクチャーがゼロから見直されているだけでなく、2003年登場のPower Mac G5以降、脈脈と受け継がれてきた本体デザインも一新されている。筐体は、これまでのアルミニウム合金を使用したシルバーの直線的なデザインから、黒い円筒型の外観に変更され、本体サイズも大幅に小型・軽量化された。

ボディケースは光沢感のあるアルミニウムで作られており、背面にある留め具をスライドさせることで簡単に取り外すことができる。ケース内部にはCPUやストレージ、メモリなどのパーツが整然とレイアウトされており、まるでSF映画に出てくるロボットでも見ているかのようだ。

内部へのアクセスだけでなくメモリの交換もしやすく、白い▲印がついたレバーを押し込んでメモリを引っ張れば簡単に取り外せる。他のパーツもアクセスしやすく、今後サードパーティから交換部品などがリリースされることがあれば、比較的手軽にメンテナンスできそうだ。長いスパンで使用されることを前提にしたプロ機ならではの内部構造だと言える。ブラックボックス化が進むiMacやMacBookなどのコンシューマ向けモデルとは、そもそもの設計思想が異なるのだろう。

本体背面には、USB 3ポート×4、Thunderbolt 2ポート×6、ギガビットEthernetポート×2、HDMI 1.4ポート×1などが搭載されている。ちなみに、ボディ内部にはセンサーが内蔵されており、本体を動かすと背面ポート部分が白く光る仕組みになっている。

光学ドライブは内蔵されておらず、内部拡張性もないに等しいが、外部への拡張性は非常に豊富だ。外付けディスプレイはThunderboltかHDMIにつなぐことができ、最大6台までサポートしている(4Kディスプレイの場合は最大3台まで)。今回は、シャープの32型4Kディスプレイ「PN-K321」を借りて試すことができたので、後ほど、その使用感や使用上の注意なども紹介することにしよう。

光沢感のあるアルミニウムでできた本体

本体ケースは簡単に取り外すことができる

Mac Proの本体ケースを取り外したところ

本体内部は、各種パーツが整然と配置されている

メモリスロットは左右に一つずつ用意されており、最大64GBまで増設することができる

レバーを押し込むことで、簡単にメモリを脱着することができる

背面には、USB 3ポート×4、Thunderbolt 2ポート×6、ギガビットEthernetポート×2、HDMI 1.4ポート×1が搭載されている

本体を動かすと内蔵センサーが感知し、ポート部分が白く光る仕組みになっている