ローランドは、1月23日よりアメリカで開催される世界最大級の楽器展「NAMM Show 2014」に先駆けて、同展に出品する新製品を発表した。今回発表されたのは、ローランド・ブランドのピアノやシンセサイザー、ドラム関連製品などと、ボス・ブランドのギター用エフェクターなどで、いずれも2014年春頃の発売予定。

ローランド・ブランド新製品

「RD-800」

ローランド・ブランドからは、同社デジタルピアノ「RD」シリーズの新製品「RD-800」が登場。定評あるサウンド、鍵盤タッチ、そしてステージでの操作性という3つが向上したほか、要望の多かったというグランド・ピアノ音色やアップライト・ピアノ音色を新搭載し、デザインも一新された。

また、新たなワークステーションとして「FA-08」(88鍵)および「FA-06」(61鍵)の2機種が発表された。いずれもINTEGRA-7直系のサウンド・エンジン、複雑な設定を必要としないオーディオ・インタフェース/DAWコントローラー機能、DAWと連携した作業環境を実現するシーケンサー、単体機に匹敵するエフェクター、そしてオーディオ・ループを縦横無尽に操るサンプラーが実装されるという。

「FA-06」

さらに「RD-800」や「FA-08」など、88鍵サイズに最適なキーボード・スタンドも登場する。ブラックを基調としたスタイリッシュなデザインで、3段階の高さ調整や折りたたみにも対応。本体にはチューニング・キー専用のホルダーも用意される。

「LX-15e」

このほか、ホームピアノのフラグシップ製品「LX-15」に新モデル「LX-15e」が登場。フォルテシモを目指して開発されたという「ダイナミック・オーバートーン」を搭載した新スーパーナチュラル・ピアノ音源や、打鍵の検出精度を100倍以上に高めた「PHA-4コンサート鍵盤」など、同社デジタル・ピアノの最新技術を新たに装備した。同時発表された「HPi-50e」、「DP90Se」、「DP90e」にもそれぞれ、これらの技術が新搭載されるという(DP90eには「PHA-4プレミアム鍵盤」を搭載)。

「TM-2」は、アコースティックとエレクトロニックを融合させた"ハイブリッド・ドラム・キット"に最適な音源モジュール。分りやすい操作性と、持ち運びに優れた軽量コンパクト設計が特徴で、電池駆動にも対応する。100以上の音色を内蔵し、SDメモリー・カードで音色を追加することも可能。

「VR-3EX」は、タッチ・モニターを搭載したHDMI対応のAVミキサー。本体右にはビデオ・スイッチャー、左にはオーディオ・ミキサーを配置しており、映像と音声を直感的にコントロールできる。

「TM-2」

「VR-3EX」

さらに、新しいオンセプトのトリガー・パッド一体型キック・ベダル「KT-10」も発表された。リアルな演奏感と静粛性を兼ね備えたモデルで、より静かにV-Drumsでの演奏を楽しむことができる。コンパクト設計であることから、セッティングの自由度も高く、ハイブリッド・ドラム・キットへの活用にも最適。また、電子パーカッションの「OCTAPAD SPD-30」や「HandSonic HPD-20」と組み合わせることも可能という。

ボス・ブランド新製品

「ME-80」はMEシリーズの直感的なユーザー・インタフェースを継承しつつ、サウンドとコンテンツをさらに強化したライブ仕様のマルチ・エフェクツ。新規にブラッシュ・アップされた9種類のCOSMアンプを搭載するほか、本体には従来のつまみコントロールに加え、新たに設計された8個のペダル・スイッチを用意。コンパクト・エフェクター感覚での操作と、エフェクト・パッチを瞬時に切り替えるふたつのモードが選択可能になった。最新のパッチを無限に取り込み可能な「BOSS TONE CENTRAL」もスタンバイする。

「ME-80」

ボス・コンパクト・シリーズから発売されるのは、従来の歪みエフェクトの弱点を克服したという最先端のオーバードライブ「OD-1X」とディストーション「DS-1X」。いずれもこれまでの回路設計では成し得ない表現性とレスポンスを実現しており、本体つまみやパネルには、クローム・パーツを採用。スペシャル・エディション・モデルらしく、特別感のあるデザインとした。

「OD-1X」

「DS-1X」

今回発表された新製品の詳細については、特設ページ「NAMM Show 2014 発表新製品」より確認できる。