子を持つ親にとって、遊園地の行列や渋滞時の車内は悩ましい。なにかヒマつぶしを与えないことには、やれつまらない、やれ退屈だと不平不満を言い出しかねないからだ。むやみに叱りつければ周囲のストレスも倍加させ、楽しいはずのイベントが台無しになってしまう。

退屈する子ども、特に文字入力程度なら1人でできる小学生以上ならば、iPhoneやiPadを貸し与えるのはひとつの方法だ。ゲームアプリで遊ばせてもよし、WEBブラウジングさせてもよし、場所を選ばず子どもの好みに応じた使い方ができることは、こういった場面ではありがたい。

しかし、WEBブラウザ(Safari)を自由に使わせるのもいかがなものか。なにかの拍子にアダルトコンテンツへたどりつくことは珍しくなく、保護者はなんらかの手を打たねばならない。iOS 7から導入された「アダルトコンテンツ制限機能」も有効だが、アダルトとは無関係な個人ブログまで遮断されてしまうなど判定精度には難があるうえ、設定には多少の手間がかかる。

いつ子どもへ貸すことになるかわからない、そんな世帯のiOSデバイスはデフォルトの検索エンジンを「Bing」に変更することを検討してみよう。Bingには「セーフサーチ」という機能があり、検索結果から成人向けコンテンツをフィルタリングしてくれる。アダルトサイトへ飛ぶバナー広告は除去できないため、抜け道がないとはいえないが、安心して子どもに貸し与えられる程度のフィルタリング精度はある。すばやく設定変更できることもポイントだ。

操作手順をカンタン解説

1 『設定』→「Safari」→「検索エンジン」の順に画面を開き、検索エンジンに「Bing」を選択しておく

2 Safariを起動してBingのホームページへアクセスし、画面下にある「設定」をタップする

3 セーフサーチの設定画面が現れるので、「高レベル」を選択して「保存」をタップする

4 某グラビアアイドルの名前で検索したところ、成人向けコンテンツと判定された。判定基準は若干厳しめのようだが、子どもにはちょうどいい?