かつて専用の外付けデバイスを必要とした3Dモーションセンシングの世界だが、モバイル機器への実装が進み、2014年は新たな段階へと突入しそうな空気を醸し出している。先日日本での正規販売がアナウンスされた「Leap Motion」は、今年2014年後半にはスマートフォンやタブレットなどモバイルデバイスへの搭載も進み、これまでにはないような新しい使い方が登場することになるかもしれない。

Microsoftの「Kinect for Xbox 360」で一躍メジャーな存在となった一般ユーザー向けの3Dモーションセンシング技術だが、前述Leap Motionの登場によりさらにPCユーザーにとって身近なものになったほか、今年2014年初頭のCESで基調講演を行ったIntel CEOのBrian Krzanich氏は同社の3Dモーションセンシング技術「RealSense」を使い、3D物体のスキャンからモーションセンシングによるオブジェクトの加工、そして3Dプリンタへの出力まで、一連の作業をこのセンサー技術を使って実行できることを大々的にデモストレーションした。RealSenseはノートPCのディスプレイ部分のカメラモジュールとして内蔵できるもので、対応ノートPCやタブレットは今年中には登場するという。またLeap Motionを搭載したノートPCが米Hewlett Packardから発売されており、さらにオールインワンPC (AIO)やキーボードへの搭載の話もあり、2014年は3DモーションセンシングがPC業界でのホットトピックの1つとなりそうな予感がある。

ノートPCのディスプレイ部分のカメラ部分としてRreal Senseを内蔵

Real Senseによりシューティングゲームの戦闘機を手の動きでコントロールしたりすることが可能