PC-BSD is a free operating system with ease of use in mind.

PC-BSDプロジェクトは12月26日(米国時間)、PC-BSDの次期メジャーアップグレードバージョンへ向けた準備リリースの最新版となる「PC-BSD 9.2-RC2」を公開した。x64版が公開されており、インストールイメージはダウンロードサイトから取得可能。インストールイメージはISOとUSBイメージとのハイブリッド構成になっており、どちらの用途でも使用できる。

「PC-BSD 10.0-RELEASE」で実現されると謳われているポイントは次のとおり。

  • GNOME 3、Mate、Cinnamonのサポート(MateはGNOME 2の代替として導入される)
  • UEFIローダーのサポート
  • GRUBローダーのサポート
  • FreeBSD 10.0ベースのプラットフォーム
  • 新しいテキストベースインストーラの導入

PC-BSDはFreeBSDベースのデスクトップ(ワークステーション)向けディストリビューション。KDE、GNOME、XFCE、LXDEやそのほかウィンドウマネージャなどをインストール時に選択できるほか、サーバディストリビューションを選択してインストールすることも可能。ローリングリリースモデルを採用しているため常に最新版へ更新して使用するといったことができる。

PC-BSD 10.0-RC2実行例

PC-BSD 10.0-RC2実行例

PC-BSD 10.0-RC2実行例

PC-BSD 10.0-RC2実行例

GNOME 3やCinnamonはFreeBSD Ports Collectionには登録されていない。PC-BSDプロジェクトで対応が進められ、最終的にPorts Collectionへマージされるものとみられる。GNOME 3系は動作に特定のデーモンを必要とするが、このデーモンは仕組み上Linuxカーネルでの動作に特化している。このためGNOME 3はLinuxカーネルを採用したいくつかのディストリビューションで採用されているが、BSD系などのカーネルを採用するディストリビューションではあまり採用が進んでいない。