art space kimura ASK?は、幅広い活動と膨大な作品を手がけるマンガ家・しりあがり寿の新作個展「大回転祭」を開催している。開催期間は2014年1月22日まで(日・祝、12月28日~1月5日は休廊)、開場時間は11:30~19:00。会場は東京都・京橋の「art space kimura ASK?」と「ASK? P」。入場無料。

しりあがり寿「大回転祭」展示風景

同展は、年末年始の恒例となっている同ギャラリーで開催するしりあがり寿の新作個展。2階だけでなく地下1階のスペースにまで"回転する"インスタレーションが展開されている。また、しりあがり寿は2013年の新作について、「回る回る全ては回る。どこから来たのでもなくどこへ行くのでもなく、ただそこで回っているだけ。進歩も成長もなく、ただその場でグルグルと巡る時間。アトリエもダルマもボクも世界もただそこで回っているだけ。グルグルグル‥‥」と、意味深なコメントを発表している。

なお、しりあがり寿は1958年静岡県生まれのマンガ家。1981年、多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業後キリンビールに入社し、パッケージデザイン、広告宣伝などを担当。1985年、単行本「エレキな春」で漫画家としてデビュー。パロディを中心にした新しいタイプのギャグマンガ家として注目を浴びる。1994年に独立後は、幻想的あるいは文学的な作品など次々に発表。マンガ家として独自な活動を続ける一方、近年ではエッセイ、映像、ゲーム、アートなど多方面に創作の幅を広げている。