米Twitterは12月12日(現地時間)、同日朝に行ったばかりの「ブロック」機能に関するポリシーの変更を、ユーザーからの大批判を受けてすぐに戻した。その旨のユーザーへのお知らせが同社Blogに記載されている

筆者は実際に変更されたブロック機能を試していないため詳細は不明だが、同機能のポリシー変更を伝えるITニュースサイトの記事から状況が垣間見える。もともと、Twitter標準のブロック機能は、対象者に対して「リストへの追加」「メンション(お知らせ)への発言の出現」「フォロー」「タイムラインへのプロフィール写真や紹介ページの出現」を禁止するという機能であり、ブロックされた相手が「自分は対象のユーザーによってブロックされている」ということを認識できるものとなっている。そのため、嫌がらせを行ってくるユーザーを自身から隔離し、それを相手にも通知することを目的としている。

一方で、12日に行われたブロック機能に関するポリシー変更により、「フォロワーリストへの出現」「他者によってリツイート(RT)された発言を含む対象ユーザーのあらゆる活動のタイムラインへの出現」「コネクト(お知らせ)タブへのリプライやメンションの出現」「インタラクションへのあらゆる活動の出現」の4つを禁止ということになった。目に見える変化としては「相手にブロックされていることを意識されない」「フォローしている相手によってRTされるブロック対象者の発言のTLへの出現を防ぐことが可能になった」ことが挙げられる。どちらかといえば、完全に相手を拒絶する従来のブロックとは異なり、サードパーティ製品に実装されている「ミュート機能」に近いものになっている。

だが、この変更を受けてユーザーからは一斉に大批判が起こり、わずか数時間程度でポリシー変更を元に戻す措置となった。サポートページに記載された「ブロック」機能に関する説明も元のバージョンへと差し戻されており、現在では変更前の内容は確認できない。ここ最近、公式クライアントやWebのユーザーインターフェイス大幅変更をたびたび実施しているTwitterだが、批判を受けてすぐに変更を取り下げる例は珍しい。

(記事提供:AndroWire編集部)