Appleが長らく待ち望んでいた最後の市場への道筋が見えてきたようだ。米Wall Street Journalの12月4日(米国時間)の報道によれば、Appleは中国移動通信(China Mobile)とiPhone販売で合意したという。China Mobileは中国での携帯契約シェアの半数を握る最大手であると同時に、世界最大の携帯キャリアでもある。日本では先日NTTドコモがiPhone販売を開始しており、最後に残された中国市場でのシェア拡大に向けた動きが加速しそうだ。

WSJの報道は両社の合意についてのみ伝えた速報となっており、契約の詳細や具体的な販売開始時期については不明だ。以前まで、iPhone 5cはChina Mobileをターゲットとした製品といわれていた一方で、世界的にみれば販売不調が伝えられており、減産に関する情報さえ伝わっている状態だ。おそらくはiPhone 5sが販売の中心となる可能性が高いとみられるが、China Mobileが4Gネットワークとして整備を進めているTD-LTEのインフラも含め、このあたりのネットワークや端末の対応状況に注目だろう。