ファイルメーカーは4日、データベースソフトウエアの新版「FileMaker 13」シリーズを発表、同日販売を開始した。価格は「FileMaker Pro 13」が38,000円、「FileMaker Pro 13 Advanced」が63,000円、「FileMaker Server 13」が99,000円(ボリュームライセンスのみ)となっている。
FileMaker 13は50を超える新機能を搭載している。代表的なものは以下の通り。
「FileMaker WebDirect」は、HTML5ブラウザベースの新しいテクノロジー。プログラミングのスキルが無くても、部課単位のワークグループで使うデスクトップスタイルのソリューションを作成してWebブラウザへの展開が行える。
また、スライドコントロール、ポップオーバー、ジェスチャーを使ったレコード間の移動など、iOS特有の操作性をサポートしたiPadやiPhone向けのソリューションを作成するためのツールを装備。iPadやiPhoneのレイアウトを一工程で作成可能なので、シングルクリックで内蔵カメラを使ったバーコードのスキャンをしたり、データの入力をスピードアップさせるカスタムキーボードを表示させたりするiOSソリューションが作成できる。
デザイン機能も改良され、カスタムテーマとスタイルの共有、データフィールドをデザインレイアウトにドラッグ&ドロップできる機能などがサポートされた。ソリューション開発技術者のための機能では、ビジネスロジックに従って画面上のオブジェクトを表示/非表示する機能や、Webアプリケーションとの簡単な統合などの機能拡張が追加されている。
FileMaker Pro 13 Advancedでは、AES 256ビット暗号化技術によるセキュリティ強化が図られている。iPad、iPhone、デスクトップからサーバーまで、どこにデータがあっても保護するという。FileMaker Server 13では、HTML5で再構築された管理画面(Admin Console)を使った、サーバー管理機能を装備している。
販売価格は前述の通りだが、年間利用契約のAVLA(アニュアル ボリューム ライセンス アグリーメント)の場合は、FileMaker Pro 13が11,400円、FileMaker Pro 13 Advancedが18,900円、FileMaker Server 13が33,000円で利用できる(年払いのみ、最低購入数制限あり)。
iPadおよびiPhone用のユニバーサルアプリ「FileMaker Go 13」も本日より提供を開始。iTunes App Storeより無料でダウンロードできる。なお、FileMaker GoもしくはFileMaker WebDirectからFileMaker Serverにアクセスするには、有償の「同時接続」ライセンスが必要となる。