説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「ズバリ、いちばん手っ取り早いバッテリー節約術は?」という質問に答えます。

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iPhoneのバッテリーは、あらゆる「処理」により消費されます。「処理」は演算や描画、通信といったあらゆる場面で発生し、電話(着信)やプッシュ通知の待ち受けなどといった表面上はわかりにくい機能もシステムにいくばくかの負荷を与え続けます。しかも高い処理能力が求められるにもかかわらず薄さ/軽さが重視され、搭載できるバッテリー容量も限られるため、通話がメインだったフィーチャーフォンのように充電しなくても1週間は平気でもつ、といった使い方は期待できません。

しかし、ポイントを絞って「節電」すれば、バッテリーのもちを改善することは可能です。これまではシステム設定を工夫することで節電していましたが、iOS 7では新機能「コントロールセンター」の活用が効果的です。

たとえば、電車で移動するとき無線LANをオンにしたままでは、接続先のアクセスポイントを探す処理が続けられバッテリーを消耗するため(つくばエクスプレスのように走行する車内向けに無線LANサービスを提供する鉄道は除きます)、外出するタイミングでコントロールセンターを開き無線LANをオフにします。Bluetoothも、使わないときはオフにしておきます。

画面の明るさも、コントロールセンターで手動調整しましょう。「設定」には「明るさの自動調節」というスイッチがあり、オンにしておくと周囲の状況にあわせ画面の輝度が自動的に変化しますが、コントロールセンターというすぐにアクセスできる手動設定画面が用意されたのですから、必要なとき手動で調整すればいいのです。ふだんは操作に差し支えない程度の明るさに止めておけば、バッテリーのもちはだいぶ改善されますよ。

写真で解説

まめにコントロールセンターを開き、使わない通信機能はオフにする/画面の輝度は必要最小限にするという使い方を心がければ、バッテリーのもちは改善されます

「明るさの自動調節」をオンにしておくと、それほど明るさを必要としない場面でも画面が最大輝度になることがあるので、オフにしてコントロールセンターで手動調整しましょう