キヤノンは12月3日、ミラーレスタイプのレンズ交換式デジタルカメラ「EOS M2」を発表した。発売は12月中旬の予定で、価格はオープン。
パッケージはボディのみのものと、交換レンズ「EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM」が付属するレンズキット、さらに「EF-M22mm F2 STM」を加えた2本が付属するダブルレンズキット、前述の2本に「EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM」を加えた3本が付属するトリプルレンズキットが用意される。ダブルレンズキットとトリプルレンズキットには、EFレンズアダプターとスピードライトも付属。推定市場価格はボディ単体が64,800円前後、レンズキットが84,800円、ダブルレンズキットが104,800円前後、トリプルレンズキットが134,800円前後となっている。
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キヤノン、ハイブリッドCMOS AF搭載の同社初となるミラーレス一眼「EOS M」 (2012年7月23日)
キヤノン初のミラーレス一眼「EOS M」の後継モデル。AF性能の強化やWi-Fi(無線LAN)接続機能の搭載などがなされながらも、体積比でEOS Mから約8%の小型化が実現された。
AFは撮像面位相差AFとコントラストAFを組み合わせた「ハイブリッド CMOS AF II」採用。EOS Mの「ハイブリッドCMOS AF」から進化しており、撮像面の縦横それぞれ約80%と広いエリアで位相差AFが可能となっている。また、ファームウェアをバージョン2.0.2以上に更新したEOS Mの約2.3倍となるAF速度の向上も実現(ワンショットAF、ライブ多点AF、「EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM」使用、焦点距離55mmでの撮影時)。ミラーレス一眼の弱点とされるAF回りが大幅に改善されている。
なお、動画撮影時は動く被写体に対しても合焦し続ける動画サーボAFも引き続き搭載。ビデオカメラのような快適な動画撮影が可能となっている。
また、新たにWi-Fi接続にも対応。撮影した画像をスマートフォンやプリンター、DLNA準拠のテレビなどにワイヤレスで送信することが可能。専用アプリ「EOS Remote」を使用すれば、スマートフォン上でライブビューを確認しながらリモート操作することもできる。
主な仕様は、撮像素子がAPS-Cサイズ(約22.3×14.9mm)・有効約1,800万画素のCMOSセンサーで、レンズマウントがキヤノンEF-Mマウント、対応感度がISO100~12800(拡張設定時はISO25600)、シャッター速度が1/4,000~30秒となっている。画像処理エンジンは「DIGIC 5」を採用。背面のモニターは3型ワイド・約104万ドットの液晶方式(タッチパネル)、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード、記録形式は静止画がJPEG、RAW(RAW+JPEGも可能)、動画がMPEG-4 AVC/H.264(MOV形式)となっており、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30pだ。
バッテリーの撮影可能枚数は約230枚(CIPA準拠、23°C)。本体サイズは約W104.9×D31.6×H65.2mm、重量は本体のみで約238gだ。