11月半ばとなり、いよいよ2013年も終盤に差しかかっている。年末年始が近づくと、忘年会やクリスマス、大晦日、正月、新年会といったイベントが多くなり、友人や同僚、家族などに電話する機会も増えてくるはずだ。おのずと通話料もかさんでしまうが、ただでさえ出費の多い年末年始だけに、可能であるならば電話の回数を減らさずに通話料を節約したいところだ。

そこで出番となるのが、スマートフォンから無料や格安の通話料で電話をかけられるIP電話アプリ「SMARTalk」だ。SMARTalkを使えば、固定・携帯電話宛の通話料はもちろん、国際電話の通話料も節約でき、さらに海外での利用もお得になっている。本稿では、この時期にぴったりなSMARTalk活用法を紹介していこう。

IP電話アプリ「SMARTalk」とは?

SMARTalkは、フュージョン・コミュニケーションズが提供するスマートフォン向けIP電話サービス「IP-Phone SMART」の公式アプリ。月額基本料が無料で、固定・携帯電話に8.4円/30秒という格安の通話料で電話をかけられるのが特長だ。LTE対応スマートフォンで一般的な料金プランでは、通話料が21円/30秒となっているため、スマートフォンから通常発信するときと比べて、通話料が半額以下となる。

また、SMARTalkでは"050"から始まる電話番号を取得でき、その番号で通話を受信することも可能だ。さらに、SMARTalk同士の通話や、対応するISP(インターネットプロバイダ)のIP電話サービスの050番号との通話は無料。また、国際電話では、SMARTalkが対応する国への通話料は一律8円/30秒となっており、消費税がかからない分、国内よりもさらに安くなっている。

「SMARTalk」のAndroidスマートフォン向けアプリ

端末の連絡先を読み込み、登録してある電話番号に通話発信できる

海外での利用・海外との通話が格安に

それでは、年末年始のSMARTalkの活用シーンを考えてみよう。まず最初に取り上げるのが、海外でのSMARTalkの利用だ。外国で新年を迎えるなど、年末年始の海外旅行を計画している人もいるかもしれない。滞在先の外国から日本にいる家族や友人に電話をかけたいときは、SMARTalkが断然おすすめだ。SMARTalkは、インターネット経由で通話するIP電話アプリであるため、海外滞在時も日本にいるときと同様の8.4円/30秒の通話料で電話をかけられる。また、「+81」という日本の国番号を付ける必要はなく、そのまま電話番号を入力したり、端末の連絡先を読み込んで電話番号を選択するだけで通話発信が可能だ。

国内携帯キャリアが提供する国際ローミングでは、国ごとに通話料が異なるが、1分あたりの通話料が100円以上となる場合も多く、スマートフォンから国際ローミングで通話した場合、少し話し込んだだけで、通話料はかなり高額となってしまう。その点、日本にいるときと同じ通話料で利用できるSMARTalkなら安心だ。なお、SMARTalkを利用するにはインターネット接続が必要となるが、携帯キャリアの海外向けパケット定額サービスは1日最大2,980円などと割高になっているため、空港やホテルのWi-Fiを使うことで、お得かつ安定した通話品質でSMARTalkを利用できるだろう。

また、海外滞在時に通話を受信する必要があるときもSMARTalkが便利だ。国内携帯キャリアのスマートフォンを海外に持ち込み、日本からの電話がかかってきた際に、そのまま国際ローミングで通話してしまうと、相手に国際電話の通話料が請求されるとともに、自身も高額な着信料を支払うことになってしまう。しかし、SMARTalkの050番号に電話をかけてもらえば、日本にいるときと同様の通話料で通話可能で、もちろん着信料は必要ない。相手にとっても、自分にとってもSMARTalkの050番号を活用するのがベストな選択と言えるだろう。

そのほか、海外滞在時に現地のレストランやホテルなどに電話をかける場合、SMARTalkに対応する主要32カ国であれば、8円/30秒という格安の通話料で通話が可能だ。日本にいるときにSMARTalkから国際電話をかける場合と同じ方法となり、発信する際に滞在国の国番号を付け、相手の電話番号を入力して現地の店舗などに電話をかけられる。

SMARTalkの通話で居酒屋やレストランを予約

年末年始に欠かせないイベントと言えば、忘年会と新年会だ。忘年会などの幹事を任されたり、あるいはクリスマスのデートを計画している場合には、居酒屋やレストランを予約する必要がある。そんなときにも、SMARTalkを活用してみてはいかがだろうか。

SMARTalkでは、固定電話宛や有料050IP電話宛の通話料が8.4円/30秒となっており、スマートフォンから21円/30秒の通話料で電話をかけるよりも断然お得だ。複数の店舗に問い合わせたり、当日に予約の確認をすることがあっても、通話料を気にする必要はないだろう。

また、SMARTalkに対応するISPの050IP電話宛の通話であれば、通話料は無料となる。iPhone、Android向けの最新バージョンのSMARTalkでは、無料通話可能な050番号を入力すると「FREE」マークが表示されて事前に確認できるようになっている。

無料通話可能な050番号を入力すると「FREE」マークが表示されて事前に確認できる

ちなみに、筆者はグルメサイトの「食べログ」を利用することが多いが、同サイトに掲載されている予約専用の050番号を利用してみたところ、試してみた店舗のすべての050番号で無料通話が可能だった。通話料無料で予約ができる店舗が多いのは、忘年会などの幹事にとっても朗報だろう。

機種変更で余った端末をSMARTalkで有効活用

SMARTalkは、インターネット経由で通話ができるIP電話アプリであるため、もちろん自宅などの固定回線にWi-Fiで接続しているときでも利用可能だ。そのため、機種変更で余った古いスマートフォンをWi-Fiのみで利用している場合でも、それら端末にSMARTalkをインストールすれば、"050"から始まる番号を持った"電話機"として有効活用できる。

最近では、自宅に固定電話回線を引かずに携帯電話のみを使っている人も多いが、余ったスマートフォンをSMARTalk用の端末にして、自宅用の"固定電話"として活用するのも良いだろう。先述の通り、SMARTalkは月額基本料が無料となっているので、待ち受け専用の電話番号としても気軽に利用できる。また、携帯電話番号以外の電話番号を持っていることは、緊急時などにも役立つはずだ。

さらに、SMARTalk同士の通話料は無料となっているため、遠くの実家の両親にSMARTalk用の余ったスマートフォンを渡し、自身のスマートフォンでもSMARTalkをインストールして別途契約すれば、両スマートフォン間で24時間無料通話が可能になる。実家にWi-Fi環境が整っているのであれば、このようなSMARTalkの活用法を検討してみるのも良さそうだ。

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IP電話アプリ「SMARTalk」の年末年始における活用法について紹介してきた。友人や家族と電話する機会も増える年末年始は、通話料を節約できるSMARTalkの活用のチャンスだ。国内での利用はもちろん、海外旅行の滞在先でもSMARTalkを利用して、格安の通話料で思う存分通話を楽しめる。また、忘年会や新年会で使う居酒屋の予約にもSMARTalkを活用できるだろう。さらに、余ったスマートフォンをSMARTalkで固定電話のように使うなど、さまざまな活用法が考えられる。