間髪入れずハイエンドで対抗

そしてNVIDIAからは、Radeon R9 290Xにぶつける形で、新GPU「GeForce GTX 780 Ti」が発表、搭載カードが発売となっている。CUDAコア数は2,880基で、これはGTX TITANの2,688基を上回る。まさに最強のゲーム用GPUと言えるだろう。価格は、GALAXY製が83,000円前後、Palit製が79,980円(ドスパラパーツ館)。

GALAXYの「GF PGTX780TI/3GD5」

Palitの「NE5X78T010FB-P2083F」

GTX 780 Tiの主な仕様は以下の通りだ。"GTX 780 Ti"という名称からは、GTX TITANの下位モデルに見えてしまうが、前述の通り、CUDAコア数では最上位。ただ、メモリの容量はGTX TITANの方が大きいため、アプリケーションによっては、引き続きGTX TITANの方が有利なケースもあるだろうが、それにしても8万円前後からという"安さ"は驚きだ。

■GTX 780 Tiの仕様比較
GPU GTX 780 Ti GTX TITAN GTX 780
コアクロック 875/928MHz 837/876MHz 863/900MHz
CUDAコア 2880 2688 2304
メモリ速度 7.0Gbps 6.0Gbps 6.0Gbps
搭載メモリ 3GB GDDR5 6GB GDDR5 3GB GDDR5
メモリバス幅 384bit
消費電力 250W
補助電源コネクタ 8+6ピン

登場したのはいずれもリファレンスに準拠したモデルで、2スロット厚のVGAクーラーが搭載されている。カード長は26.67cmで、これは従来のGTX TITAN/780と同じ。DVI×2、HDMI、DisplayPortという出力端子にも変更はない。

製品の外観は、従来のGTX TITAN/780と同じように見える

出力端子はDVI×2、HDMI、DisplayPortの4つ

ドスパラパーツ館では、今回も深夜販売を実施。解禁時間となる11月7日の23時より、店頭でPalit製カードの販売を開始したところ、10人ほどが製品を購入していったという(そのうちの2人は"2枚買い"だったとか)。

また、GTX 780とほぼ同じ価格帯でGTX 780 Tiが発売されたため、すでにGTX 780/770の一部のモデルでは、値下げの動きが見えている。コストパフォーマンス重視派には、今後の価格の動向も気になるところだろう。

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