東京外国語大学は11月7日、同大学の国際社会学部学生が学務情報システムに不正アクセスしたと発表した。
大学によると、この学生は学務情報システムに偽装したフィッシングサイトをあらかじめ作成。10月24日~26日に、大学の教務課を名乗って国際社会学部の学生にフィッシングサイトへの誘導メールを送信した。
その結果、一部の学生がフィッシングサイトへアクセスし、ユーザーIDとパスワードを入力。フィッシングサイトを作成した学生は、この情報を利用して学務情報システムに不正アクセスしたという。なお、大学側が事態を把握したのは10月29日で、現時点では不正アクセスにより入手された情報の悪用は確認されていない。
東京外国語大学によると、現在警察が捜査を行っており、事態の全容は今後の捜査を待つことになるとしている。また、「本学学生がこのような事件を起こしたことは、大変遺憾であり、深くお詫び申し上げます。また、在学生の皆さんや保護者の方々には、ご迷惑ご心配をおかけしたことをお詫びいたします。」とのコメントを発表している。