エプソンは1日、A4対応シートフィード型ドキュメントスキャナのラインナップを一新。新モデルとなる「DS-510」とWi-Fi対応「DS-560」を発表した。DS-510は11月14日、DS-560は2014年1月下旬に発売する。価格はオープンで、店頭予想価格はDS-510が39,980円、DS-560が44,980円。

DS-510とDS-560の違いは、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN(Wi-Fi)の有無。先行して発売されるDS-510はWi-Fiを搭載せず、2014年1月下旬に発売となるDS-560はWi-Fiに対応する。両者ともWi-Fi以外のインタフェースはUSB 2.0。その他の仕様、機能、ソフトウェア機能はほぼ共通。

DS-510 / DS-560

DS-510/560は、従来モデルのES-D350と比較して、容積で約46%、設置面積で約26%も小型化。クラウドサービスとの連携機能を備え、スマートフォン/タブレットでスキャン操作を行う無料アプリ「Epson DocumentScan」も提供する(DS-560のみ、2014年1月下旬の提供予定)。Epson DocumentScanの対応OSは、iOS 5.0以降、Android 4.0以降。

原稿のハンドリングに優れており、給紙前に複数枚の原稿をそろえる「整紙ガイド」、重送を抑える「紙分離ローラー」、重送した場合にスキャンを自動的に止めてデータ抜けを防ぐ超音波式「重送検知装置」からなる「スマートフィーディングシステム」を装備。また、異なる用紙サイズの原稿を同時にセットしても、用紙サイズを自動的に検出してデータ化してくれる。A3サイズの原稿を半分に折って給紙、スキャンすると、1面の原稿としてデータ化することが可能。

ADFの容量は50枚で、そのほかプラスチックカードが1枚、名刺が15枚、ハガキが20枚、長尺紙が1枚、封筒が1枚となっている。1パス自動両面スキャンにも対応。スキャン速度は(A4縦の原稿)、200dpiおよび300dpiのスキャン時で、カラー/モノクロとも片面26枚/分(両面52面/分)。イメージセンサーは光学600dpiのCIS×2基、光源はRGBの3色LED。出力フォーマットはJPEG、TIFF、マルチページTIFF、BMP(Windowsのみ)、PICT(Macのみ)、PDF。

対応ソフトウェアの1つとして、「Document Capture Pro」の新バージョンが2014年1月より提供される予定。新たに「簡単モード」を搭載し、目的に合わせたボタンをクリックするだけの簡単操作ができるようになる。加えて、スキャンデータにOCR処理を施したうえで、Microsoft Officeの各形式に変換・保存することも可能。

そのほかの付属ソフトは、日本語OCRソフト「読んde!!ココ パーソナル Ver.4」、名刺管理ソフト「Presto! BizCard 5 SE」。本体サイズはW297×D152×H154mm、重量はDS-510が約2.5kg、DS-560が約2.6kg。対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8、Windows Server 2003 / 2008 / 2012、Mac OS X 10.5.8以降。

なお、オプションとして「ネットワークインターフェイスユニット」(DSBXNW1)が用意される。有線LANに対応し、液晶パネルやボタン類と行ったパネルを装備。パネル操作だけでスキャン作業を行えるほか、ネットワーク上のPCを登録しておき、スキャンする原稿の種類に応じて別々のPCに保存するといった使い方が可能。DSBXNW1は11月14日より発売し、価格は30,000円(税別)。