コルグは、DSD対応USB DACの新製品「DS-DAC-100」と「DS-DAC-100m」、およびユーザー・インタフェースを一新したソフトウェア「AudioGate 3」を発表した。「DS-DAC-100」はオープンプライス(市場想定価格は5万5,000円前後)にて11月下旬発売予定、「DS-DAC-100m」はオープンプライス(市場想定価格は3万円前後)にて12月上旬発売予定。「AudioGate 3」は12月上旬ダウンロード開始予定となっている。

「AudioGate 3」と「DS-DACシリーズ」が実現する、コルグのオーディオ・ソリューション「AudioGate」

「DS-DAC-100」は、曲線を主体とした流麗なボディを採用したDSD対応のUSB DAC。ボリュームツマミ、LED表示、ヘッドホン端子をフロント・パネルに配置し、底部には振動の影響を最小限に抑える金属製スパイクを装備する。同時発表された高音質再生ソフト「AudioGate 3」で再生した音源を最も理想的な形でアナログ信号に変換するハードウェアとなっており、同ソフトと組み合わせて使用することで、2.8224MHz/5.6448MHzのDSDファイルをネイティブ再生できる。さらに、192kHz/24bitのWAVやFLACなどのオーディオ・ファイルに加えて、CDなどもリアルタイムに5.6448MHzのDSDデータに変換して再生が可能という。

一方の「DS-DAC-100m」は、DS-DAC-100と同等の回路と基本性能を凝縮し、モバイル化を実現したモデル。本体サイズはDS-DAC-100の206.5×159.5×60.0mm/862gに対し、本製品では92×129×19.5mm/175gの小型軽量サイズとなっている。

両製品とも対応OSはWindows XP/Vista/7/8.1、Mac OS X 10.6以降。なお、DSDネイティブ再生はWindows(ASIO)/Macとも、専用ドライバ「KORG USB Audio Device Driver」使用時のみ対応するとのこと。

「DS-DAC-100」(上)と「DS-DAC-100m」(下)

「AudioGate 3」は、DSDフォーマットを始めとする高音質ファイルを扱う際の定番ソフトウェア。今回のバージョンアップにより「DS-DACシリーズ」との連携をより高め、DSDファイルのネイティブ再生機能などが加わったほか、ミュージック・プレーヤーとしての使い勝手を追求した新たなインタフェースが採用された。

具体的には、プレーヤー画面のサイズ変更が可能になったほか、フルスクリーン表示(Mac OS X 10.7以降)にも対応。プレイリストには「Album」、「Artist」、「Genre」が追加されたほか、ソートも可能となっている。また、iTunesのソングをインポートできるようになった。このほかの改善点としては、カバー・アートや波形表示によるビジュアル効果の向上、「アルバムアーティスト」、「トラック番号」、「ディスク番号」の編集に対応、マスター・ボリュームや再生音質を調整する機能の追加、ファイル変換処理における高品位/低負荷の追加などがある。対応OSは前述の2製品と同じく、Windows XP/Vista/7/8.1、Mac OS X 10.6以降。

なお、これからDSDを始めるユーザーや従来バージョンをフリーで利用していたユーザーに向けては、体験版として「AudioGate 3ライト版」が新たに用意される。ただし、このライト版でのDSD再生は、44.1kHzまたは48kHzのPCMへの変換再生になるとのこと。詳細は各製品ページまで。