米NVIDIAは18日(現地時間)、動的にリフレッシュレートを変化させるディスプレイ表示技術「G-SYNCテクノロジ」を発表した。ティアリングやカクカクした表示、入力に対するレイテンシなど、PCゲームにおける問題を解決するという。

「G-SYNCテクノロジ」はNVIDIAが開発したモジュールをディスプレイに組み込むことで実現

ディスプレイのリフレッシュレートは、多くの製品において60Hzに固定されているが、GPUがPCゲームのフレームをレンダリングするスピードは一定ではなく、動的に変化する。

これらの違いによって起きる問題のひとつが「ティアリング」。GPUの描画をディスプレイのリフレッシュレートに同期させる際に、複数のフレームが引き裂かれたように、1つの画面に貼り合わさって見える現象だ。

垂直同期を図る「V-SYNC」機能を有効すると、ティアリングを回避できるのだが、そうすると表示遅延(レイテンシ)が発生し、動きがカクカクしたり(stutter)、入力に対するラグが発生してしまう。

こうした"板挟み"の問題を解決する技術が「G-SYNCテクノロジ」であるという。同技術では、NVIDIAが開発したG-SYNCモジュールをディスプレイ内に組み込むことで、ディスプレイのリフレッシュレートをGPUに同期させる、つまり動的に変化させる。G-SYNC対応ディスプレイは、ASUS、BenQ、Philips、ViewSonicなどが発売する予定だ。

また、G-SYNCを利用するには「GeForce GTX 650 Ti BOOST」以上のGPUが要求される。対応OSはWindows 7/8/8.1。

G-SYNCモジュール。裏面には「MADE IN USA」との表示がある

対応ディスプレイはASUS、BenQ、Philips、ViewSonicから