富士フイルムは10月18日、レンズ交換式デジタルカメラ「FUJIFILM X-E2」を発表した。パッケージはボディのみのもののほか、標準ズームレンズ「XF18-55mmF2.8-4 R LIM OIS」が付属する「レンズキット」が用意される。

価格はいずれもオープン、発売はいずれも11月9日となっている。推定市場価格はボディ単体が110,000円前後、レンズキットが150,000円前後。

「FUJIFILM X-E2」

撮像素子は「X-Trans CMOS II」センサーを搭載

富士フイルムの高級デジタルカメラ「FUJIFILM X」シリーズのレンズ交換式モデル。撮像素子は、2013年1月発表のレンズ一体型モデル「X100S」と同じくAPS-Cサイズの「X-Trans CMOS II」センサーを採用。光学ローパスフィルターレス仕様で解像感を高めつつ、カラーフィルターを不規則に配列することでローパスフィルターレスで起こりやすかったモアレや偽色の発生を抑える。

X-E2では、新たに撮像素子上に位相差AFセンサーを配置した像面位相差AFを採用。これにより、世界最速を謳う0.08秒の高速AFを実現した。また、画像処理エンジンは「EXRプロセッサーII」を搭載。起動時間約0.5秒、シャッタータイムラグ約0.05秒と高速で、撮影間隔は約0.5秒に短縮された。

【左】表示画素数約236万ドットの有機ELファインダーを搭載、【右】豊富なボタンを装備

有機EL方式の電子ビューファインダー(EVF)も採用。約236万ドットの高精細表示で、細かいピント合わせも可能。視野率は100%、約25度の水平視界を実現している。また、ボディ前面のダイヤルや鏡筒の絞りリングなど、機械式の操作系を多く備えており、ファインダーを覗きながらの撮影時でもすばやい設定変更が可能だ。なお、ボディ上部と背面に、任意の設定機能を割り当てられる4つのボタンを搭載する。

そのほか、マニュアルフォーカス時のピント合わせを行いやすくする「フォーカスピーキング」、撮影画像をスマートフォンやタブレット端末にワイヤレスで送信できるWi-Fi(無線LAN)接続機能を備える。Wi-Fi機能は、スマートフォンやタブレット端末側に専用アプリ「FUJIFILM Camera Application」のダウンロードが必要となる。

主な仕様は、撮像素子が有効画素数1,630万画素・APS-Cサイズ(23.6×15.6mm)X-Trans II CMOSセンサーで、マウントがFUJIFILM X マウント、対応感度が常用でISO200~ISO6400、拡張でISO100/ISO12800/ISO25600も利用可能となっている。シャッタースピードは30~1/4,000秒。背面モニターは約104万ドット・3型の液晶方式、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)。動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30p。

バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影枚数は約350枚(交換レンズ「XF35mmF1.4 R」使用時)。本体サイズはW129×D37.2×H74.9mm、重量は本体のみで約300g、付属バッテリーとメモリーカードを含む状態で約350g。

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