ヤフーは10月7日、同社のeコマース事業の新戦略として、ショッピングサイトの「Yahoo!ショッピング」とオークションサイトの「ヤフオク!」の利用料金の見直しを発表した。

ヤフーの代表取締役社長/CEOの宮坂学氏。「今回の料金見直しで利用者の出店・出品のハードルをなくしたい」と語る。

「Yahoo!ショッピング」は、これまで出店にかかる初期費用が2万1000円、月額費用が2万5000円かかっていたのを無料にする。また、売上代金に課された1.7%~6%のロイヤリティ料も撤廃する。

一方、オークションサイトの「ヤフオク!」では、売り手(ストア)の場合は、これまで月額1万8900円かかった出店料が無料になり、出品可能点数は3000点から無制限へと変更になる。

個人が売り手の場合は、これまで10.5円かかっていた出品システム利用料が原則無料になる。ただ、自動車などの一部の出品には、引き続きシステム利用料が必要。売上にかかる5%のロイヤリティ料に変更はない。

個人が買い手の場合は、これまで5000円以上の入札には有料会員である「Yahoo!プレミアム」などへの登録が必要であったが、今後は無料会員でも金額の上限がなくなる。

なお、どちらのサービスも利用者が安心して使えるように、運営側のパトロールを強化するほか、郵送時の破損、受け取り後の盗難・修理などの保障をプレミアム会員向けに提供する。

また、年内をめどに「Yahoo!ショッピング」に個人での出店も可能にする予定だという。