アイ・オー・データ機器は10月1日、挑戦者ブランドのネットワークHDD「RockDiskNext」がファームウェアのアップデートにより、DSD形式のハイレゾ音源に対応することを発表した。2013年秋の正式アップデートに先行して、同日よりベータ版ファームウェアの提供を開始している。
「RockDiskNext」はファンレス設計のネットワークHDD。ファンノイズが発生せず、低ノイズのインタフェース基板を採用するなど、音質にこだわったモデルとなっており、同社にはハイレゾ音源への対応を望む声が寄せられていたという。
今回公開されたベータ版ファームウェアでは、DSDのファイルサーブ機能を独自に実装する。ただし、DFDファイルは「フォルダ表示」のみとなり、「ALUBM」や「ARTIST」などには分類されない。またメディアサーバ自体も更新されるので、従来と挙動が変わる可能性もある。
DSD64/128の両方に対応するが、再生可能か否かはクライアント機器に依存する。同社では、ソニーのAVアンプ「TA-DA5800ES」「STR-DN2030」、オンキヨーのAVアンプ「TX-NR626」(DLNAのDSD再生は不可)で動作検証を行ったという。
なお、一度ベータ版ファームウェアにアップデートした後に、以前のファームウェアに戻すことは不可能。ベータ版ファームウェアへのアップデートは自己責任作業となり、同社による動作保証およびサポートはない。