Mozillaは、Windows 8のモダンUI(ユーザーインターフェース)に対応したMozilla Firefoxのテスト版をリリースしたことを公式ブログで明らかにした。リリースベースは、アルファ2版に相当するAurora(オーロラ)となり、ショートカットファイルからはデスクトップアプリ版が、タイルからはWindowsストアアプリ版が起動する仕組みとなる。

モダンUI上で実行するにはタイルからの起動と、既定のWebブラウザーの指定が必要となる

Geckoレンダリングエンジンなどはデスクトップアプリと共通のため、パフォーマンスや閲覧可能なWebページに相違はないが、ブックマークや履歴の共有やアドオンは未サポート。Webブラウザーに対して例外的に提供される「New experience enabled desktop browser(Windowsストアアプリ風の没入型UIを備えつつ、Win32 APIにアクセス可能)」を利用している。なお、利用にはMozilla Firefoxを既定のWebブラウザーとして選択しなければならない。

「New experience enabled desktop browser」という動作モードで実行される「Mozilla Firefox」

バージョン26.0a2となる最新Auroraでは、WebGLのサポートや一部のJavaScriptを高速化する「asm.js」の採用。H.264コーデックを用いた動画再生をサポートする予定だ。Mozillaは今後数週間、パフォーマンスと応答性の向上を目指し、多くのユーザーによるテストとフィードバックを求めている。

アプリバーに用意されたアドレスバーからは、各種検索サイトによる検索が実行可能