9月4日、東京都・青山にて、カシオの2013秋冬・時計新製品発表会が行われた。今回のテーマは「Beyond」。「Over」ではなく「Beyond」。「常識や限界を乗り越えるだけでなく"その先にある新しい付加価値"を目指す」という意志が込められたテーマだ。注目のG-SHOCK編をお伝えしよう。

「Beyond」というテーマには、「常識や限界の先にある新しい付加価値を目指す」という意志が込められている

■カシオ2013年秋冬の時計新製品発表会「OCEANUS」「EDIFICE」「PRO TREK」編
■カシオ2013年秋冬の時計新製品発表会「Baby-G」「SHEEN」編

新生MT-Gの機能性と存在感に大注目!

G-SHOCKブランド最大のトピックは、先日発表されたばかりの新生MT-Gの実物展示だろう。概要は別記事『カシオ、新たな耐衝撃構造を備えたG-SHOCK「MT-G」シリーズ新作』をご覧いただきたい。以下の写真はすべて、クリックすると拡大表示される。

新生MT-Gのデザインが大きく進化したことがわかる

一見メタルパーツに見えるインデックスは、精度の高い成形技術による樹脂製

従来モデルのMT-Gよりいっそう強調されたメタルの質感。そして、58.6×53.5×15.5mmという大型ケースの圧倒的な存在感は、SKY COCKPITシリーズのイメージを融合したMT-Gといった風情だ。実際、耐衝撃/耐遠心重力/耐振動性能である「TRIPLE G RESIST」(トリプル G レジスト)を実装している。

にも関わらず、重量が188gの軽快な着け心地。これは、メタルフレームの中に樹脂製インナーケースを配置する、進化した「中空コアガード構造」のたまものだ。加えて、軽量化と耐久性を図るための樹脂性パーツも、技術革新によって金属パーツに見劣りしない極めて精密な成型を実現している。メタルバンドの裏にはファインレジン製の樹脂性パーツをはめ込み、肌へのフィット感とデザイン性を向上させるという凝りようだ。

スマートアクセスのリューズスイッチは、SKY COCKPITシリーズのヒット作「GW-A1000」や「GW-A1100」同様のクイックロック式

素材の適正を計算し尽くした、進化版「中空コアガード構造」

また、電子式リューズスイッチによる感覚的な操作を可能にしたスマートアクセスをはじめ、世界6都市の電波を受信するマルチバンド6、デュアルタイム表示、タフソーラー、針位置自動補正機能といった、カシオの先進機能を標準搭載。開発スタッフも「自信作です」と胸を張る。

カラーバリエーションは、シルバー(MTG-S1000D)とブラック(MTG-S1000BD)の2色展開。ブラックモデルは、ケースとベルトにブラックIP処理が2層に施されている。さらに、りゅうず部分にゴールド、都市コードリング内側やバンド内側にレッドをあしらった世界限定1,000本のレアアイテムも(MTG-S1030BD、126,000円)。争奪戦は必至だ。価格と発売時期は、MTG-S1000Dが99,750円で10月発売、MTG-S1000BDが120,750円で11月発売。ビジネススーツにも違和感なくマッチしながら強烈な個性を放つ、注目のニューG-SHOCKだ。

メタルフレームの製造過程。手前が最終型だ

鍛造バックの製造過程。こちらは、奥が最終型。叩き込んで切削し、仕上げていく

初出時、「MTG-S1000BD」を限定モデルとしておりましたが、「MTG-S1000BD」はレギュラーモデルとなり、限定モデルは「MTG-S1030BD」です。以下に写真を追加いたしました。読者の皆様ならびに関係各位には深くお詫び申し上げます。

ブラックモデルの「MTG-S1000BD」。ケースとベルトに、ブラックIP処理が2層に施されている

限定モデルの「MTG-S1030BD」は、ゴールドとレッドの差し色が重厚感を生み出す

Bluetooth 4.0搭載でスマホ連携するG-SHOCKが第2世代へ

Bluetooth搭載G-SHOCKコーナー

Bluetooth 4.0を搭載し、スマートフォンと機能連携するG-SHOCKも、第2世代エンジンを搭載して進化。6900系の「GB-6900B」(18,900円、9月21日発売予定)と、そのビッグケース版「GB-X6900B」(21,000円、9月21日発売予定)がすでに発表されているが、ファンの多い5600系デザイン「GB-5600」も第2世代エンジン対応版としてリニューアルされる。

メール着信通知や着信音のミュート、「Find Me」(G-SHOCKから着信音をコールして、置き忘れたスマートフォンを見つける)といった従来の機能に加え、第2世代エンジンではスマートフォンのミュージックプレイヤーと連携。G-SHOCK側で、音楽の再生/停止、曲名表示が可能になった。

また、G-SHOCKの時刻合わせやアラーム設定などが、スマートフォンのアプリから行えるのも便利。デジタル時計の操作に慣れていない人でも、基本設定を手軽に行える。Bluetoothの接続速度と接続精度も向上しており、その点でも使い勝手が大きく向上したといえるだろう。

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【レビュー】スマートフォンと連動するカシオのスマートウオッチ「G-SHOCK」を纏う

GD-X6900やポップなカラーを投入したことで、一気にラインナップが広がった

モノトーンカラーなら、ビジネスシーンでも十分使える

第2世代となり、ダイヤルデザインも刷新された

9月21日発売予定の「GB-6900B」

ビッグケースの「GB-X6900B」。大きさ以外は「GB-6900B」とほぼ同じ

ダイヤルデザインもポップになった「GB-5600B」

第2世代エンジン対応の製品は、カラーリングがポップなのも特徴的だ。ミュージックコントロール機能は多くのユーザーが待ち望んでいた機能だろうし、その利用シーンには、これらのポップなカラーのG-SHOCKが似合うだろう。GB-5600Bはブラック(反転液晶)、ブラック、ブルー、イエローの4モデルで展開。各モデルとも18,900円で10月発売の予定だ。

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