ソニーは9月5日、DAC内蔵のポータブルヘッドホンアンプ「PHA-2」を発表した。発売は10月25日。価格はオープンで、推定市場価格は55,000円前後。

ハイレゾ音源に対応したポータブルヘッドホンアンプ「PHA-2」

PHA-2は、2012年10月に発売した「PHA-1」に続く、同社のポータブルヘッドホンアンプ第2弾だ。なお、PHA-1はPHA-2発売後も併売される。

入力インタフェースは、USB micro B×1基、USB mini B×1基、USB A×1基、LINE IN端子(φ3.5mmステレオミニジャック)×1系統を装備する。USB接続では、内蔵されている高精度なクロックジェネレーターにより、正確なクロックをUSBインタフェースに供給。アシンクロナス方式によって、ジッターの少ない伝送が可能だ。

「PHA-2」の内部基板。3系統のUSB入力端子が確認できる

DACチップには、Texas Instruments(テキサス・インスツルメンツ)製のPCM1795を採用。USB接続で、ハイレゾ音源が利用可能だ。対応している形式は、PCMが最大192kHz/24bit、DSDフォーマットの2.8MHz/5.6MHzも利用できる。なお、Windows環境でハイレゾ音源を使用する場合には、専用のドライバーをソニーのWebサイトからダウンロードする必要がある(Vista SP2以降対応)。ドライバーは10月17日にアップされる予定。また、DSD再生にも対応するPC用プレーヤーソフト「Hi-Res Audio Player」も、同日アップされる予定だ。

出力インタフェースは、φ3.5mmステレオミニジャック×2系統で、1系統はヘッドホン用、もう1系統はライン出力用となっている。ヘッドホンアンプは、出力段に電流帰還型ハイスルーレートヘッドホンアンプICを使用。OCL出力によって、パワフルにヘッドホンをドライブする。

「PHA-2」の出力端子

電源は、内蔵リチウムイオン充電池で、充電時間は約7時間(PCからの充電の場合)。フル充電の場合、アナログ接続では約17時間、デジタル接続では約6.5時間の連続再生が可能だ。本体サイズはW68×D140×H29mmで、質量は約270g。

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