ワコムは4日、ペンタブレット全機種を「Intuos」ブランドに統合し、新機種としてコンシューマーユーザー向けのペンタブレット「Intuos」、ならびにプロフェッショナル向けペンタブレット「Intuos Pro」を発表した。発売日は9月6日。

ワコムは全ペンタブレット製品を「Intuos」ブランドに統合。これまで「Bamboo」として発売されていたコンシューマー向けモデルを「Intuos」(右)、プロフェッショナル向けモデルを「Intuos Pro」(左)に改称した

同社は、クリエイティブに興味・関心のある層に向けた製品をすべて「Intuos」ブランドに統合し、すべてのクリエイターたちとペンタブレットとの関係性を強化するため、ペンタブレット製品のブランド統合を行った。

Intuos

これまで、コンシューマーユーザー向けペンタブレットは「Bamboo」という名称で販売されていたが、今後は「Intuos」という名称で販売される。筆圧機能は「Bamboo」時代と変わらず1024レベル、ファンクションキーを4つ搭載し、ワイヤレス機能はオプションとして用意されている。ブランド統合に伴い本体デザインを一新しており、メタリックグレーを基調としたシャープな印象の筐体を採用。「Bamboo」では複数のカラーバリエーションが展開されていたが、新「Intuos」では1色での展開となる。

コンシューマー向けペンタブレット「Intuos」

また、製品ラインナップは、ペン専用モデル「Intuos Pen」(Smallのみ、7,980円)、ペン&タッチモデルの「Intuos Pen&Touch」(Small1万1,980円、Medium1万8,980円)。漫画制作に必要なソフトがバンドルされるモデル「Intuos Comic Pen&Touch」(Small1万1,980円、Medium1万8,980円)。

そのほか、今回リリースされる全機種にバンドルソフトが付属する。「Intuos Pen」には同社のペイントソフト「水彩LITE」および写真加工ソフト「ふぉと7」。「Intuos Pen&Touch」(Small・Medium)にはアドビ システムズの写真加工ソフト「Adobe Photoshop Elements 11」、イーフロンティアのペイントソフト「ArtRage 3.5 Studio」、「水彩LITE」、「ふぉと7」が付属。「Intuos Comic Pen&Touch」には、セルシスのイラスト・漫画制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT PRO(2年間ライセンス)」、Isao Maruokaのペイントソフト「Pixia フルセット版」、「水彩LITE」、「ふぉと7」がバンドルされる。ソフトはダウンロード形式で入手することになる(Comic除く)。

Intuos Pro

「Intuos Pro」全機種

従来「Intuos」と呼ばれていたプロフェッショナル向けのペンタブレットが、今回発売の製品より「Intuos Pro」に改称される。現行機種のIntuos5の性能を受け継ぎ、2048レベルの筆圧機能、傾き検知、ファンクションキー(Smallでは6つ、Medium、Largeでは8つ)、タッチホイールを搭載。Small(2万4,800円)、Medium(3万4,800円)、Large(4万7,800円)の3サイズ展開に加え、筐体の一部にシルバーカラーをあしらった限定モデル「Intuos Pro Special Edition」(Mediumのみ、3万7,800円)をリリースする。

また、全機種に関してワイヤレス機能がデフォルトで搭載されており、各サイズとも連続使用時間は約12時間と、従来比約1.7倍まで向上。バンドルソフトとして、「Adobe Photoshop Elements 11」とオートデスクのペイントソフト「Autodesk Sketchbook Express」が付属する。ソフトはダウンロード形式で入手することになる。

これまで黒一色展開だった「Intuos Pro(旧Intuos)」シリーズ初のカラーバリエーション「Intuos Pro Special Edition」

なお、これまでコンシューマーユーザー向けペンタブレットとプロフェッショナル向けペンタブレットのドライバは別々の物を使用していたが、ブランド統合に伴い、「Intuos」と「Intuos Pro」で共通のドライバ(プロドライバ)を採用した。