Apple「iPad」のタブレット市場におけるシェアはかつてほどの独占状態ではないものの、Webトラフィックでは圧勝状態が続いており、北米では安定して8割以上を占めている。米Chitikaによると、米国とカナダのWebトラフィックにおけるiPadのシェアは6月に84.3%となり、2013年の最高値を記録した。

調査は、Chitikaが自社広告ネットワークの「Chitika Ad Network」での広告インプレッションから割り出したもの。期間は6月15日から21日で、地域は米国とカナダとなる。

iPadは同期間、84.3%のシェアを占め圧倒的な1位の座を維持した。これは5月の82.4%から約2ポイントの増加で、2カ月連続でシェアが増加している。

6月のWebトラフィックシェア

2位は米Amazonの「Kindle Fire」で5.7%、3位は韓国Samsungの「Galaxy Tab」で4.3%。上位3社の順位に変動はないが、シェアが増えたのはiPadのみで、Kindle FireもGalaxy Tabも2カ月連続で微減している。

このほか6月の大きな変化としては、4位の米Barnes&Nobleの「Nook」のシェアの急増。同社は6月にタブレット撤退を明らかにしており、最終セールを行った結果と推測される。Nookのシェアは5月の0.9%から1.2%に増えた。

上位3社のうちシェアを伸ばしているのはiPadのみとなった

一方で、出荷台数という点ではiPadのシェアは減少傾向にある。4月に米Strategy Analyticsが発表した第1四半期の世界タブレット市場調査によると、Appleのシェアは前年同期の63.1%から48.2%にダウン。Kindle FireやGalaxyが採用するAndroidが34.2%から43.4%にシェアを増やしている。