アイレップは7月9日、新社会人とバブル世代ビジネスマンのスマートフォン利用実態比較調査の結果を発表した。

調査は、今年4月に就職した新社会人300人と、バブル期(1988年~1990年)に就職した社会人300人の計600人を対象として、6月8日~20日にインターネット調査方式で行われた。

はじめに、「インターネットに接続してスマートフォンを操作する頻度」の設問では「常に操作している」と回答した新社会人が44.0%、バブル世代が31.0%であった。1日平均のスマートフォン使用時間は、平日が両世代ともに2時間、休日が新社会人で3時間、バブル世代で2時間となっている。

一方で、PCの使用時間は、バブル世代が平日に4時間使用しているのに対して新社会人は3時間だが、休日は新社会人が4時間、バブル世代が3時間と逆転している。スマートフォンとPCの使用時間を合わせると、バブル世代が平日から休日にかけて使用時間が減るのに対し、新社会人は逆に増加していることが分かる。

勤務時間中にスマートフォンを利用したことがある場所では、新社会人、バブル世代ともに「休憩時間中」が1位となった。世代間で差が付いた場所では「自分のデスク」が挙がり、新社会人に比べ、バブル世代の方が約20%高かった。また、両世代とも「トイレの中」で利用している割合が24.7%であった。

スマートフォンを利用したことのある場所

1日に1回以上スマートフォンから利用するインターネットサービスの設問では、バブル世代の「メール」利用率が79.7%と全項目の中で最高値を記録したのに対し、新社会人は66.0%にとどまった。一方で、LINEを代表とする無料通話・チャットアプリの利用率では、新社会人が44.7%、バブル世代が25.3%となり、メール利用率の減少分がほぼ移行している状況が見て取れる。

ほかに、SNSは新社会人の利用率が53.3%、バブル世代は27.3%、動画共有サイトでは新社会人の利用率が15.3%、バブル世代は7.0%となった。一方、新社会人よりもバブル世代の利用率が高いサービスとして、ニュースポータルサイトや天気予報が挙げられる。

1日1回以上スマートフォンから利用するインターネットサービス

また、「スマートフォンからアクセスしたSNS、無料通話アプリ」の設問では、新社会人の利用率が軒並みバブル世代を上回った。Twitterは新社会人の利用率が61.7%、バブル世代が30.7%、Facebookでは新社会人が56.3%、バブル世代が39.3%だった。無料通話アプリは、LINEの利用率が圧倒的に高く、新社会人が67.3%、バブル世代が45.3%だった。

利用しているSNS、無料通話アプリ