キヤノンは8日、大判インクジェットプリンタ「imagePROGRAF」シリーズ新製品3機種を発表。7月下旬より順次発売する。

今回発表したのは、A1ノビに対応した「iPF610 plus」「iPF605L plus」、A2ノビに対応した「iPF510 plus」の3機種。価格は「iPF610 plus」が278,000円、「iPF605L plus」がオープン、「iPF510 plus」が198,000円。

いずれも顔料・染料インクを搭載したエントリーモデル。CADやGIS図面、ポスターなど幅広い大判プリントニーズを満たす機種として発表した。同梱の図面ファイル出力・管理用ソフトウェア「imagePROGRAF Direct Print & Share」はGoogleドライブに対応し、遠隔地や複数拠点の会社で図面情報を共有できる。

同社はCAD市場におけるCAD図面のカラー化や、現場個々での出力ニーズの高まりなどを受け、大判インクジェットプリンタによるCAD図面の出力機会が高まるほか、外部に委託していた大判出力物を内製化しようとするニーズも広がっているとしている。

imagePROGRAF iPF610 plus

imagePROGRAF iPF610 plus

15,360ノズル(2,560ノズル×C,M,Y,MBK,MBK,BK)の高密度ヘッドを搭載したA1ノビ対応プリンタ。ブラックは顔料・染料を両搭載し、4plの小液滴で吐出するため、黒文字・線を精細に印字するという。

主な仕様は、最大解像度が2,400×1,200dpi、インクは各色独立(BK / C / M / Y、MBK×2)。印刷スピードがA1普通紙で31秒。対応用紙サイズは最大610×1,600mm。インタフェースは10Base-T/100Base-TX、USB 2.0。

本体サイズはW997×D991×H989mm、重量は約68kg(スタンド含)。対応OSはWindows Vista / XP / Windows 2000 / 7 / 8、Windows Server 2003 / 2008。Mac OS 9.1 / Mac OS 10.2.8以降。

imagePROGRAF iPF605L plus

imagePROGRAF iPF605L plus

「iPF610 plus」と同様、A1ノビ印刷が可能な大判プリント用のインクジェットプリンタ。カセット給紙を省くことで「iPF610 plus」と比べ省スペースとなっている。

主な仕様はimagePROGRAF iPF610 plusに準じるが、カセットが省かれており、本体サイズはW997×D870×H993mm、重量は約60kgとなる(スタンド含)。

imagePROGRAF iPF510 plus

imagePROGRAF iPF510 plus

A2ノビに対応したインクジェットプリンタで、本機のみ発売時期が8月上旬となる。

主な仕様は、最大解像度が2,400×1,200dpi、インクは各色独立(BK / C / M / Y、MBK×2)。印刷スピードがA2普通紙で21秒。対応用紙サイズは最大432×610mm。インタフェースは10Base-T/100Base-TX、USB 2.0。

本体サイズはW819×D733×H317mm、重量は約39kg(本体のみ)。対応OSはWindows Vista / XP / Windows 2000 / 7 / 8、Windows Server 2003 / 2008。Mac OS 9.1 / Mac OS 10.2.8以降。