M.2 Specification

こちらはMobile向けというよりは、ややPC向けに近いが、PCIeは新しいM.2というForm Factorを開発中であることを明らかにした。これはPCIe Mini Cardの拡張版というか進化したものである(Photo10)。昨年の段階ではNGFF(Next Generation Form Factor)と呼ばれていた(Photo11)もので、PCIe Mini CardやPCIe Half Mini Cardの代替になることが想定されている。

Photo10: 最終的に仕様の標準化は2013年第4四半期に持ち越しになった。

Photo11: NGFFの話は右上側。この時点では2013年Q1に策定完了の予定だった事が判る。

ところでこのM.2、実は既にSONYのVAIO ProなどにはM.2仕様のSSDあるいは無線カードが装着できるし、今年のCOMPUTEXではM.2準拠製品の展示がなされているなど、普及に向けて進んでいるのだが、そういう訳でこれらは全部仕様の先取りというか、現状のものでもRev 0.9未満(Rev 0.75あたり?)、中にはRev 0.7あたりを使って製品化しているものもあると思われる。一般論として、Rev 0.9→Rev 1.0では大きな変更はまず入らないのが普通だが、Rev 0.7→Rev 1.0では結構変更が入るケースがあるので、現状M.2準拠の製品が、今後登場する正式版のM.2対応製品と互換性がちゃんとあるのか、は気になるところである。

OCuLink cable

OCuLinkそのものは前回のレポートでも説明したとおりで、何か大きく変わった話はない。強いて違いを挙げると、昨年9月の段階ではRev 0.5だった(Photo11左下)のが、現在はRev 0.7まで進展していることと。一応仕様の完成の目処が2014年前半と定められたこと程度である。ちなみにPhoto12では明示されていないが、セッションの中ではPCIe Gen4までScaleすることが明言された。

Photo12: 細かく言うと、SRIS(Separate Refclk Independent SSC Architecture)云々の文言が消えているが、これは後述。その他は殆ど差がない。

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