富士通は、Fujitsu Systems Business(Thailand)、王立チュラロンコン大学(学生数約38,000人)と共同で、チュラロンコン大学内に、富士通の大学向け学生支援システムCampusmate-J/Studentシリーズを基盤とした学生ポートフォリオシステムを構築、同大学での有効性評価、およびタイ王国の大学で必要とされる機能の拡充を目的とした実証実験を開始すると発表した。

本システムの構築により、チュラロンコン大学内の複数部門にそれぞれ蓄積されている、学生の基本情報や履修登録、学業成績などの各種情報を学生ポートフォリオシステム上に集約することで、教職員は今回の利用対象者となるスポーツ、芸術、文化などに秀でた学生の状況や要望を確認することができる。

また、個々の学生と教職員との双方向コミュニケーション機能を利用し、学生一人ひとりの状況に合わせ、きめ細かな情報提供やアドバイスが可能となる。さらに、チュラロンコン大学の知見を活かし、タイ王国の大学制度や文化に適応した新たな機能も追加する。同大学で本システムを運用しながら評価を重ね、タイ王国の大学向けに適したシステムへ進化させていく。

チュラロンコン大学は、本システムを活用し、スポーツ、芸術、文化などに秀でた学生向けの特別プログラム対象者400名の在学生が抱える問題を早期に発見し、きめ細かに支援することによって、学生の能力をさらに伸ばし、大学への満足度を上げること、および業務効率化を目指す。

本実証実験は、富士通の大学向け教育ソリューションを海外に展開する初の試みであり、富士通は今後のタイ王国市場参入に向け、新たなソリューション創出を目指す。

「Campusmate-J」学生基本情報登録画面