「君のスマートフォンはJelly Beanなんだね。僕のは古い端末なのでIce Cream Sandwichだよ」といった会話を耳にしたことはないだろうか? 実はこのやりとり、Androidスマートフォンについて話しているのだ。Android OSにはバージョンがあり、過去から脈々とバージョンアップが繰り返されており、沢山の種類が存在する。先の会話で出てきたJelly Bean、Ice Cream Sandwichはその中のひとつなのだ。
今回は日本国内で提供されたAndroid OSのバージョンを紹介する。これらには、バージョンごとにコードネームが付けられており、それぞれお菓子の名前が付けられている。加えて、Android 1.5 (Cupcake)、Android 1.6 (Donut)、Android 2.0/2.x (Eclair)といった具合にバージョンアップにあわせて、コードネームの頭文字も「C」「D」「E」とアルファベット順に進んでいく。
・ Android 1.5 (Cupcake) 日本初の Android OS搭載のスマートフォンHT-03Aはこのバージョンで登場しAndroid1.6へとバージョンアップした。
・ Android 1.6 (Donut)
日本で本格的にAndroidスマートフォンが登場し始めた頃のバージョン。WVGAの解像度をサポート。
・ Android 2.0/2.x (Eclair)
ユーザーインターフェースが改良され洗礼された。ライブ壁紙がこのバージョンから利用できるようになった。Eclairは、細長いシューにクリームを挟んだ洋菓子。
・ Android 2.2.x (Froyo)
コードネームであるFroyoの名称はフローズンヨーグルトの略。従来バージョンと比べ動作速度が高速化し、Adobe Flashに対応した。
・ Android 2.3.x (Gingerbread)
ユーザーインターフェースが刷新され、さらに高速化した。NFC(近距離無線通信)に始めて対応した。
・ Android 3.x (Honeycomb)
タブレット端末向けの為のバージョン。コードネームはシリアル食品のブランド名である。
・ Android 4.0.x (Ice Cream Sandwich)
3.xで別れたスマートフォンとタブレットのUIのバージョンが統合されて4.0.xとなった。
・ Android 4.1.x/4.2.x (Jelly Bean) 更に高速化が進んだが、Adobe Flash対応がこのバージョンから廃止された。4.2.xは更に高速化されている。
このように、バージョンアップを重ねAndroidは進化を続けている。本稿で説明した通り、バージョンアップによって新たな機能を追加したり、端末の使い勝手を向上することができるのだ。これまで自身が所有するスマートフォンのバージョンに興味がなかったユーザーもバージョンアップが提供されたら、その内容をチェックしてみるとよいだろう。