スマートフォンを買って先ず最初に欲しくなるアクセサリーと言えばケースだろう。ところがワクワクしながら自身が購入した端末のケースを探してみると「あれ? 3種類だけ? iPhoneケースは沢山あるのに……」なんて経験をしたことがある人もいるのではないだろうか。実はAndroidスマートフォンのケースが少ないのは理由があるのだ。

iPhoneよりケースの種類が少ないのは何故なのだろうか?

理由は簡単で「ケースの数は端末の普及と比例する」ためだ。iPhoneは米Appleのみが提供する単一機種である。ところがAndroidスマートフォンは、さまざまなメーカーが端末を提供している。また、同一メーカーであっても多数のラインナップを提供しているところが多く、カタチやサイズは様々だ。さらに、iPhoneは全世界で同じデザイン同じサイズのものが販売されているが、Androidスマートフォンは同じ端末に見えても若干サイズが違っていたりするのだ。

例えば、Samsung Electronics製の「Galaxy S4」やHTC製の「HTC J One」などの海外メーカー端末は、日本国内で販売されているモデルと海外で提供されているモデルとでは、1~3mm程度サイズが違うのだ。日本モデルのサイズが異なる理由は、ワンセグや赤外線など日本人向けの機能を搭載するためにサイズアップしなければならないという事情があるからだ。

このような背景があるため、ケースを製造するメーカーは、日本向け「Galaxy S4」の専用ケースを作らなくてはならなくなるため、iPhoneと比較すると格段に生産性が悪くなってしまうのだ。

また、国内メーカー製のAndroidスマートフォンは更に条件が悪くなる。海外メーカーのモデルに比べ、日本専売の端末が殆どだからだ。ケースメーカーとしては、世界的にマーケットがあるグローバルモデルやiPhoneを優先するため、必然的にバリエーションが少なくなるのだ。

ヒットしているAndroidスマートフォンであっても、iPhoneに比べケースの種類が少ないのは、こういった事情があるからなのだ。

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