オートデスクは、新技術への取り組みとして、「パラメトリック ヒューマン プロジェクト」および「プロジェクト  ピノキオ」といったプロジェクトを、Webサイト「Autodesk Research」および「Autodesk Labs」にて公開している。

同社は商用アプリケーションを開発する傍ら、大学・研究機関とともに新しい技術の調査研究やソフトウェアの開発に取り組んでおり、同ページでは同社が進む方向やソフトウェア開発の可能性を示すものとして、その取り組みをWebサイトで公開している。

例えば「パラメトリック ヒューマン プロジェクト」は、人体の特性に近い3Dモデルを作成しているプロジェクトで、具体的には、骨、筋繊維、組織などについて、形状を似せただけではなく、柔軟性や可動性などの性質も併せ持った設計データとすることを目指している。本技術が完成すれば、より人体の特性に近いモデルを使用して自動車事故の影響を調査したり、怪我の治療を検討したりすることができると考えてられているという。

デジタルモデル化した筋繊維と骨

一方「プロジェクト  ピノキオ」 は、専用のソフトウェアを使用せずに、Webブラウザを使用した簡単な操作で3Dキャラクターをモデリングするためのプロジェクト。開発されたツールには、100種類以上のボディパーツ、衣服、ヘアスタイル、体型が用意されており、これらを思いのままに組み合わせることで、好みのキャラクターを作ることができる。作成したキャラクターは、同社のCG/アニメーションソフトウェアに取り込んでアニメーションを作成することも可能。なお、ツールは専用ページから無償で利用できる。

「プロジェクト  ピノキオ」専用ページ

キャラクター作成のイメージ