キヤノンは5月14日、望遠ズームレンズ「EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×」を発表した。5月30日より発売され、希望小売価格は1,330,000円(税別)となっている。

「EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×」

4群8枚のレンズで構成される1.4倍エクステンダーを内蔵するEFレンズ。ワンタッチのレバー操作で焦点距離を200-400mmから280-560mmへと切り替えられる。エクステンダーの内蔵は交換レンズとしては世界初となるという。

ワンタッチで2つのズーム域を切り替えられ、200-560mmの広い焦点距離を1本でカバーできるため、カメラ内部に砂やホコリが侵入するレンズ交換の機会を減らすことができる。また、別売の1.4倍エクステンダーを外付けすることも可能で、焦点距離を最大784mmまで伸ばすことができる。

高性能な蛍石レンズを1枚とUD(特殊低分散ガラス)レンズを4枚採用した新光学設計を採用。ズーム全域でいろ収差が良好に補正されるとともに、大口径の単焦点超望遠レンズに匹敵する解像感やコントラストを実現する。また、レンズの配置やコーティングの最適化、独自開発の特殊コーティング「SWC(Subwavelength Structure Coating)」の採用により、フレアやゴーストが大幅に抑制される。さらに、9枚羽根の円形絞りにより、キレイなボケ味のある写真を撮影可能。

エクステンダーを内蔵するため、手ブレ補正機構は新規開発の薄型ユニットを搭載。シャッタースピード換算で約4段分の手ブレ補正効果を実現する。

ボディはマグネシウム合金が多く用いられ、軽量化が実現されている。また、プロカメラマンの過酷な使用環境にも耐えるよう高耐久・堅牢性が確保されるとともに、マウント部や各種ボタン部、ズームリングなどに防塵・防滴構造が採用されている。

レンズ構成

防塵・防滴が施されている箇所

主な仕様は、レンズ構成が20群25枚(内蔵エクステンダー使用時:24群33枚)、絞り羽根数が9枚(円形絞り)、最小絞りがF32(内蔵エクステンダー使用時:F45)、最短撮影距離が2m、最大撮影倍率が通常時で0.15倍(400mm側)、内蔵エクステンダー使用時で0.21倍(560mm側)となっている。フィルター径は52mm、最大径は128mm、全長は366mm、重量は約3,620g。