ヤフーとTポイント・ジャパン(TPJ)はこのほど、2012年6月にヤフーとカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が締結した戦略的資本・業務提携に基づいて、中小規模店舗向けにTポイントサービス導入の提携営業を行う「Tポイント代理店契約」を新たに締結し、両社でリアル店舗におけるTポイントの普及・拡大を目指すことを発表した。

中小規模店舗が独自でポイントシステムを導入する場合、システム構築や開発の面だけでなく、専用機器の初期導入費用やランニングコスト、刷新費用、顧客基盤の規模などが障壁になることが多い。そのためCCCはこれまで、Tポイント専用端末「T-UNIT 1」および「T-UNIT 2」を通じて、中小規模店舗がTポイントサービスを導入しやすい環境を構築してきた。

ヤフーは今回の契約締結に関して、同社で開発した専用のカードリーダーとタブレット端末をセットにした「T-UNIT 3」の提供を開始する。T-UNIT 3では、イヤホンジャック型のカードリーダーをタブレット端末に差し込むだけで簡単にTポイントサービスを導入できるようになっている。

タブレット端末には、同社のアプリケーションがプリインストールされており、画面のタッチ操作だけでポイントの付与と還元ができるほか、CRM機能の搭載により、優良顧客向けの販促キャンペーンなどの販促施策を行うことができるという。

T-UNIT 3

また、アプリケーションを活用することで、システム更新などで仕様が刷新された場合でもオンライン上で簡単にシステム更新ができるため、機器自体を刷新する必要がなく、大幅なコスト削減も可能になるとのこと。

T-UNIT 3は、中小規模店舗向けに5月13日から募集告知が開始されており、導入は6月7日から。