SSDに特化したベンチマークソフト「AS SSD Benchmark」で計測したところ、HDD搭載時のシーケンシャルリードは68.93MB/s、シーケンシャルライトは77.56MB/sなのに対し、SSD換装後のシーケンシャルリードは502.54MB/s、シーケンシャルライトは434.97MB/sとなった。AS SSD Benchmarkでは、IOPS(1秒間に可能な読み込み/書き込み回数を表す)の計測も可能なので、IOPSも計測したところ、HDD搭載時の4K-64Thrdリードは167 IOPS、4K-64Thrdライトは133 IOPSなのに対し、SSD換装後の4K-64Thrdリードは89707 IOPS、4K-64Thrdライトは68458 IOPSと、実に500倍以上にも跳ね上がっている。

AS SSD Benchmarkの結果(転送速度)。写真左が標準HDD、写真右が「M5 Pro XTREME」への換装後

AS SSD Benchmarkの結果(IOPS)。写真左が標準HDD、写真右が「M5 Pro XTREME」への換装後

最後に、総合ベンチマークソフトのPCMark 7を利用して、マシンの総合的なパフォーマンスを計測してみた。PCMark 7では、総合値のPCMark scoreと、比較的軽い処理での総合値であるLightweight scoreの他に、Productivity scoreやEntertainment scoreなど、各用途別のパフォーマンスも計測できる。

結果は下にまとめた通りで、総合値であるPCMark scoreは、HDD搭載時は「2750」であったのに対し、SSD換装後は「4691」と1.7倍も向上。それ以外のスコアについても、ストレージへのアクセスが多いテストでは、かなりの性能アップが見られる。実際にアプリケーションを使った上での体感速度も、このテストの結果と同じく、非常に高速化していると感じた。

総合ベンチマークソフト「PCMark 7」の結果

SSD換装は古いノートPCのパフォーマンス向上に非常に有効

HDD搭載ノートPCをSSD(M5 Pro XTREME)に換装し、HDD搭載時とSSD換装後のパフォーマンスを、さまざまなベンチマークで比較してみた。結果は期待以上。ベンチマークスコアが大きく向上しただけでなく、体感速度も格段に速くなり、まるで最新マシンに買い替えたかのような感覚といっても過言ではない。

ここで使った容量256GBのM5 Pro XTREMEは、実売価格が2万円台の前半だ。数年前のノートPCをパワーアップする手段としては、リーズナブルな価格だといえる。14型~15型クラスの据え置きノートPCなら換装作業の難易度も低いので、ストレージの換装は初めてという人も、チャレンジしてみてはいかがだろうか(ただし、この種の作業はメーカー保証外の行為となるので、くれぐれもユーザーの自己責任ということを忘れずに)。

「M5 Pro XTREME」