米国を本拠とする世界的な楽器メーカーであるギブソン・ギター・コーポレーションとAV機器メーカーのティアックは3月29日、資本業務提携契約の締結で合意したことを発表した。
資本提携の内容は、フェニックス・キャピタル・パートナーズ・ワン投資事業組合およびジャパン・リカバリー・ファンドIIIが保有するティアック株式1億5,744万7千株(発行済株式総数の54.4%)を、1株当たり31円でギブソンが取得することで合意。これに伴い、ギブソンがティアック株式の3分の1超を取得するため、金融商品取引法に則り4月1日より公開買付けを開始。公開買付け期間は4月1日から21営業日となっている。
ギブソングループにティアックが加わることで、すでにギブソンと資本提携を行っているオンキヨーを含めた相互補完が実現され、楽器からコンシューマーオーディオ、プロ用オーディオという事業領域の拡大が図られる。また、将来の製品開発においても、楽器事業に付加価値をもたらす可能性があると両社ではみている。
なお、ギブソンによる株式取得完了後も、ティアックは東京証券取引所市場第一部上場を維持するとしている。