手を使って学ぶ「学習する」メニューと頑丈な本体の安心感

直接液晶をタッチするタッチパネルの話から、電子辞書には必ず出てくる「手書き」機能が気になった私。「XD-N6500」ではどんな内容になっているのかも聞いてみました。

「私も『書いて覚える』派の学生だったけど、カシオの電子辞書はずっと『手で書く』ことを意識にした作りになっているよ。[学習する]メニューを作る時は、学校の先生の意見も参考にしているらしい」

[学習する]メニューでは、[マーカー単語帳]、[ノート]、[付箋]、[暗記カード]の4つの機能があり、辞書に蛍光ペンでラインを引く、スペルや意味を繰り返し書く、暗記カードを作る、などの作業ができます。これ以下だとできることが制限されそうだし、これ以上だとただ複雑になりそう。必要十分という印象です。

学習帳メニュー

付箋

マーカー単語帳

ノート

…そうそう、この「書く」機能は嬉しいけれど、液晶に直接書くのであれば、そして常に持ち運ぶことも考えると、耐久性が気になるところです。その辺はどうなのかな?

「それは大丈夫。G-SHOCKを作っている会社だけあって、頑丈さへのこだわりがすごいの。今までのモデルより軽くて薄くなったのに、強度は以前と同じ。机の上から落としても壊れにくいし、鞄の中に入れて電車の中で押しつぶされても、液晶に問題はないみたい」

ちなみにこれは「タフコット」という構造だそう。どれだけ優れた製品でも壊れやすいものでは困りますが、ひとまず安心。そしてこの「タフ」の意味には、バッテリーが長持ちという意味も含まれているようで…。

「バッテリーは単3形の乾電池2本で130時間。一日ごとに充電が必要なスマホに慣れていると、この長持ちにびっくりするよ。しかも乾電池だから、コンビニやキオスクでも簡単に買えるしね」

いつでもどこでも使える「学び」のエキスパートとしての電子辞書

ぱっと見では違いが見えにくい電子辞書。でもよく聞いていくと、目的や流行を採り入れつつ、丁寧に作られているのが分かってきました。

「スマホにも辞書アプリはあるけど、電波がないと使えなかったり、内容が薄かったりして勉強用にはちょっと不安があるよね。よい辞書アプリだと1冊1,500円になるし、その辺を考えると100冊以上の辞書やガイドや図鑑が、いつでもどこでも使える電子辞書は、ものすごくバリュー感があるんじゃないかな」

余談ですが、実は今の高校生は約70%が電子辞書を利用しているそう。使い始めるのも段々と早くなっているため、カシオのエクスワードシリーズには高校生向け、中学生向け、小学生向けというモデルが用意されているそうです。例えば、高校生モデルは大学受験対策のコンテンツ、中学生モデルは高校受験対策や「英語に親しむ」コンテンツ、小学生モデルは図鑑的要素や中学受験用など「興味に応える」コンテンツ、と、各年代ごとの内容に。さらに、学生向けは英語学習関連も充実しているそうです。英語授業が始まった小学生、本格的な学習が始まる中学生の「英語を学ぶ」環境に合わせてしっかりサポートしてくれることでしょう。

高校入学の贈り物の定番から、学生みんなの身近な調べものツールへ。オールマイティなお祝い品としても、今後は電子辞書が定着していきそうです。