iPhoneユーザの多くが、何気ない日常風景をスナップショット/ムービーとして残している。道端で見かけたキレイな草花、偶然入ったレストランのおいしい料理、公園で遊ぶ子どもの様子など、素材はいたるところにある。それを友人・知人に見せたくなるのも道理だろう。

しかし、iPhoneの画面は3.5~4インチ。2人以上で見ようとすれば、顔をかなり近づけることになる。よほど親しい間柄ならともかく、ある程度の距離をおいたほうが心穏やかに鑑賞できるはずだ。

そんなとき活用したいのが、iPhone 5のテザリング機能。もっぱらインターネット接続環境を共有する機能として知られているが、iPhone 5をWi-Fiベースステーション化する機能でもあるのだ。Wi-Fi対応の機種に限られるが、テレビやビデオレコーダーなどDLNA対応のAV機器を利用できれば、iPhone 5上の写真やビデオを映すことができる。

この方法を使うと、Wi-Fiベースステーションの有無にかかわらずiPhoneと(DLNA対応の)AV機器を接続できる。年配の方の家など、最新の薄型テレビやビデオレコーダーはあるけれどWi-Fiはない、という環境は珍しくないので、いざというときのために覚えておきたい。

なお、iOSにはDLNAサーバ機能(DMS)がないため、DMSとして動作可能なアプリを用意しておく必要がある。ここでは「DiXiM DMC」を利用しているが、同等の機能を持つ他のアプリでもかまわない。

操作手順をカンタン解説

1 iPhone 5側で「設定」→「インターネット共有」の順にタップし、「インターネット共有」スイッチをオンにすると、他のWi-Fi機器からアクセスポイントとして見えるようになる

2 DLNA対応のAV機器からiPhone 5にWi-Fi接続する(画面はPS3)

3 iPhone 5側でDMSとして動作するDLNAアプリを起動しておく。必要に応じて、写真やビデオを公開する設定にしておくこと

4 これで、他のAV機器からiPhone 5上の写真やビデオを再生できる

(提供:iPad iPhone Wire)