ファイア・アイ(FireEye)は2月20日、Symantecの前社長兼CEOのエンリケ T.セーラム(Enrique T. Salem)氏が、FireEyeの取締役会のメンバーに任命されたと発表した。これにより、FireEyeの取締役会のメンバーは総勢8名となる。

同社によると、セーラム氏にはSymantecでの19年間を含め、ハイテク企業で25年以上にわたりシニア・リーダー職を務めてきた経験があるとしている。

同氏は、Symantec在籍中には、社長兼CEO以外にも、最高執行責任者(COO)、ワールドワイド・セールスおよびマーケティング担当グループ・プレジデント、コンシューマ製品担当プレジデントといった数々の重要な職務を担っていたほか、Symantecによって買収される前のBrightmailでは社長兼CEOも務めた。また、2011年3月には、バラク・オバマ大統領の運営諮問委員会(Management Advisory Board)のメンバーにも登用されている。

今回の任命についてセーラム氏は、「ここしばらくFireEye の動向を注視していましたが、これまでの同社の功績、そして同社が実践しているITセキュリティの再定義について非常に感銘を受けています。新たなサイバー攻撃が次々と発生する今日の脅威をめぐる状況において、企業を保護するうえで今まさに求められているのがFireEye独自の仮想化セキュリティ・モデルなのです。このたび、FireEye の取締役会の一員に任命されたことを光栄に思うと同時に、傑出した経営陣と選りすぐりの取締役会の方々と一緒に働けることを楽しみにしています。」とコメントしている。

また、FireEyeの取締役会長兼CEOのデビッド・デウォルト氏は今回の任命について、「エンリケは、FireEye の取締役会の新たなメンバーとしては申し分のない逸材です。彼のITセキュリティ市場における幅広い専門知識と大規模公開会社の経営に関する豊富な経験は大きな戦力となるでしょう。成長、拡大を続けるFireEyeにとってエンリケの取締役会への加入は非常に意義深く、彼の優れた洞察と助言が会社をさらに盛り上げてくれると期待しています」とコメントしている。