パイオニアは1月23日、重低音再生ヘッドホン「BASS HEAD」シリーズの新製品として、本格スポーツモデル「SE-E751」「SE-E721」を発表した。発売は2月下旬。希望小売価格は、SE-E751が6,200円で、SE-E721が4,400円。

「SE-E751」

このところ各社より、スポーツシーンに向けたヘッドホンがリリースされている。その多くは、ランニングなどの一般的なスポーツを想定して作られたモデルだ。それに対して、ハードな動きを伴う"エクストリームスポーツ"にも対応できるヘッドホンとして開発されたのが、SE-E751とSE-E721の2モデル。激しいアクションでも外れない独自の構造が特徴だ。

「SE-E721」

2モデルともイヤーハンガーを備えているが、ハンガー部分とカナル型インナーの接合部に、ポールジョイントを組み込んだ「アクティブフィット構造」を採用。耳の形状や耳穴の角度にかかわらず、インナーがフィットし、耳への負担を低減すると同時に、密閉度がアップすることで低域の迫力も向上する。なお、ハンガーとインナーの接合部にポールジョイントを採用したのは業界初で、同社では現在この構造の特許を申請中だ。

また、SE-E751では、ハンガー部に「スカルフィットハンガー構造」と呼ばれる構造を新採用。柔らかなエラストマー素材でハンガーに厚みを持たせ、さらにバネのような特性を備えさせたうえで耳を挟み込み、激しい動きでも外れにくい。

さらに、コード部分にも激しい動きに対応するための工夫が取り入れられている。両モデルとも、ハンガーに近い部分のコードがカールコードとなっており、コードが引っ張られてもコードの伸びで吸収できる。コード長は1.2m(伸長時1.5m)。さらに、頭の後ろで束ねて装着できるため、邪魔になりにくい。また、IPX2の防水仕様ともなっている。

使用されているドライバーユニットはφ9mmで、「BASS HEAD」シリーズならではの重低音仕様だ。カラーは、SE-E751がゴールド、シルバーの2色、SE-E721はレッド、ブラック、ホワイトの3色が用意される。イヤーチップは、XS/X/M/Lの4サイズが付属するが、SE-E751では、ゴールドカラーのモデルには赤と黒、シルバーカラーのモデルには赤と白のそれぞれ2色分付属しており、ファッションに応じて付け変えることが可能だ。

再生周波数帯域は、SE-E751が4Hz~26kHzで、SE-E721が5Hz~23kHz。インピーダンスはいずれも32Ωだ。出力音圧レベルは、SE-E751が108dB、SE-E721が105dBで、最大入力はいずれも100mWとなっている。コードを除いた重量は、SE-E751が18gで、SE-E721が6.5gだ。