ソニーは1月18日、バランスド・アーマチュア・ドライバーヘッドホンのエントリーモデル「XBA-C10」を発表した。発売は2月10日で、希望小売価格は4,935円となっている。

プレーヤーの付属ヘッドホンからの買い換えも視野に入れた、バランスド・アーマチュア・ドライバーのエントリーモデル「XBA-C10」

バランスド・アーマチュア・ドライバー(以下BAドライバー)は、ダイナミック型のドライバーに比べて感度が高く、小型であり、高音質な密閉タイプのインナーイヤーヘッドホンを作るのに向いている。自社製のBAドライバーを採用している同社の製品は、ドライバーも含めたサウンドチューニングや、相対的に価格を低く抑えられる強みを持つ。しかし、従来のBAドライバー搭載モデルは、音質を重視したユーザー向けの製品であり、プレーヤーに付属しているヘッドホンからの買い換えといった、エントリー層を主要なターゲットとしているわけではなかった。

新モデルは4,935円と、BAドライバー採用モデルとしては低価格な製品だが、BAドライバーならではのクリアなボーカル再生が可能で、遮音性を高めるノイズブロック構造も採用されている。

また、既存モデルでは、上級機はBAドライバを複数スタックして搭載しているため、BAドライバーはイヤーピースに平行な向きで配置されていた。それに対して、XBA-C10では、シングルBAドライバー専用のデザインを採用。BAドライバーはイヤーピースに垂直な向きに配置され、ハウジングはより小型化されている。デルタ形状のフィッティングアシスト機構も採用されており、装着性も向上した。

カラーは、ブラック、ホワイト、レッド、グリーンの4色が用意される。再生周波数帯域は5Hz~25kHzで、インピーダンスは24Ω。感度は106dB/mWで、最大入力は100mWだ。コードは絡みにくいセレーションコードを採用。形状はY字形で長さは1.2m。本体の重量は約3.6g。