アスクルは埼玉県入間郡に「埼玉物流センター(仮称)」を新設し、7月から稼動を開始することを発表した。同施設は東日本エリアの新しい物流拠点となる。

新設される物流センターは延床面積約2万1856坪、地上3階建。オリックス不動産が建設中の物件を取得して開設する。

「(仮称)埼玉物流センター」のイメージ

同施設の新設により、現状フル稼働となっている東日本エリアでの物流・配送体制を見直し、既存の物流センターの担当営業エリアの一部が同施設に移管される。また同施設にはB+equipment社製の自動梱包機が導入され、梱包生産性が従来の約10倍にアップするという。

自動梱包機のイメージ

同社は新センターの設置により物流・配送取扱能力を強化し、一般消費者向け事業「LOHACO」において、当日配送可能な日用品を倍増させるとしている。LOHACOは同社とヤフーによるネットショップで、1900円以上の買い物をした場合、無料での当日時間帯指定配送(エリア限定)が可能になる。同社はこの無料配送が、Amazonをはじめとする競合サービスに対するLOHACOの強みであるとしている。

LOHACOと競合サービスの比較(発表資料より : 1月9日現在)

なお、同社は来年度に、受注から配送まで一括して請け負うフルフィルメント事業を開始する予定で、新センターによって増強した物流・配送取扱能力は同事業でも活用される予定になっている。